アメリカ・カリフォルニア州で開かれているテニスのパリバ・オープンで、日本のダニエル太郎が下克上を起こした。
ダニエルは世界ランク109位で、予選を勝ち抜いて本戦に出場。男子シングルス2回戦で、5回の大会制覇を誇る元世界王者ノバク・ジョコビッチを7-6、4-6、6-1で破り、大金星をあげたのだ。
共同通信は、粘り強いストロークでジョコビッチのミスを誘ったと戦況を伝えている。
大会の公式Twitterも、「予選を勝ち抜いた25歳のダニエル太郎が、5回の優勝を誇るジョコビッチを相手にキャリア史上最高の勝利をあげた」と偉業をたたえた。
公式サイトでも「日曜日の衝撃」として伝えている。
ジョコビッチはバックハンドでのミスが相次ぎ、試合を通して自身のミスだけで58回もあった。ジョコビッチは試合後のインタビューで、「まるで初めてツアーに参戦した時の試合のようで、リズムや全てが狂ってしまった」と悔しがった。
ダニエル本人も、予選突破の喜びやジョコビッチとの対戦への意気込みをTwitterに投稿していた。
ダニエル太郎とは
本人の公式サイトによると、ダニエルはニューヨーク生まれで、アメリカ人の父親と日本人の母親を持つ。
5歳の時に埼玉県加須市でテニスをはじめ、その後家族でスペインに移住し、現地でテニスの腕を磨いた。
2010年にプロに転向し、現在はエイブルに所属している。
過去の戦績は、2014年の全豪オープンでは予選の3回戦に進んだほか、2015年の全仏オープンでは本戦出場を果たしている。