アメリカ・カリフォルニア州で、2歳の娘を腕に抱いてゾウの囲いに侵入した父親が逮捕された。
逮捕されたのは、25歳のホセ・マニュエル・ナバレッテ容疑者。同容疑者は3月19日にサンディエゴ動物園のゾウの囲いの中に入った。
警察によると、ナバレッテ容疑者はアフリカゾウと自撮り写真を取ろうとして囲いに入った。
ゾウと距離があるので安全だと思ったのかもしれないが、親子を目にしたゾウは、ふたりの方に突進してきた。
現地で撮影された動画には、ゾウに気付いたナバレッテ容疑者が、慌てて囲いの外に逃げようとする様子が映っている。
しかし威嚇するように高いうなり声をあげるゾウから離れる途中、ナバレッテ容疑者は柵近くで転んで娘を腕から落としてしまった。
周りの人たちが「危ない!」と悲鳴をあげる中、ナバレッテ容疑者は慌てて娘をつかみ無事逃げることができた。
現場に居合わせたロリ・オーテルさんは、「男性が囲いに入る前に女性が『ホセ、やめて!』と叫んでいるのを聞いた」と地元テレビ局KSWBに語った。
「周りにいた人たちは、『ゾウがこっちに来るぞ』と言っていて、その通りになりました」
また、ジェイク・オーテルさんも「親子が逃れた後に子どもが泣き始めて、周りの人は父親にものすごく怒っていた」と振り返る。
この出来事の直後に、ナバレッテ容疑者は未成年者を危険にあわせた疑いで警察に逮捕された。現在10万ドル(約1087万円)の保釈金で拘束されている。NBCによると、3月30日に法廷に召喚される予定だ。
幸運にも、親子や来園者やゾウに怪我はなかった。父親が逮捕された後、娘は母親と自宅に帰ったという。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。