パパが教える、相手への共感と愛の育て方。子育て漫画が、グッとくる。

「見た目が違う人たちにはこうするんだ」
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カナダ・トロントに住むクリス・グラディさんは、7歳の息子と2歳の娘の父親。5年前から、子育ての経験を漫画にしてウェブサイトに掲載している。

漫画には、育児をした人なら共感できそうな子育ての奮闘が、ユーモラスに描かれている。

一方で、寛容さや共感、逆境でも思いやりを持つといった、ポジティブなメッセージも込められている。

グラディさん「息子よ、今日は本物の男になる方法を伝えよう」

「あそこに、女の子たちがいるだろう」

「あの子たちを、めちゃくちゃ敬意を持って扱うんだ」

「これで俺の仕事は終わりだ」

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CHRIS GRADY/LUNARBABOON

グラディさんは小学校の先生。漫画は、自分の不安を和らげるために作ったとハフポストUS版に語った。

「私には、自分の考えをまとめるためのポジティブな場所が必要だったんですが、漫画を書いている時は少し気分が良くなることに気がつきました」

「漫画をソーシャルメディアに掲載して数カ月すると、たくさんの人からメッセージが届くようになりました。感想を書いてくれた人もいれば、希望や力をもらったと言ってくれた人もいました」

息子「あの人達、見た目が違うね」

グラディさん「見た目が違う人たちにはこうするんだ」 「君たち!家に帰ったらどうだ」

「よかったら私たちも連れて行ってくれないか。君たちの生活や文化を学びたい」

...

女性「よかったらもう少し食べませんか?」

グラディさんと息子「はい、食べます!」

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フォロワーが増えるにつれ、漫画を通じて何か良いことができないかと思うようになったグラディさん。公正やジェンダー問題、外国人嫌いといったテーマを扱うようにしてみた。

男性同士のキスを見て

息子「お父さん!見て!」

グラディさん「こんなことあり得ない」

息子「おかしすぎる!」

左の男性のTシャツ「アイ・ラブ・スターウォーズ」

右の男性のTシャツ「スタートレック最高」

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漫画は、妻の影響も受けているそうだ。「妻との毎日の会話が、ネタになっています。彼女はとても頭が良くて、強くて、自分の意見を持っていて、不公平を放っておかない人です。私は幸せ者です」とグラディさんは言う。

教師そして父として、グラディさんの目標は、若い人たちが思いやりのある社会の一員になるための手助けをすることだ。

「自分の子どもにも生徒たちにも、良い人間になって欲しい。子ども達はいつも大人を観察し、お手本にしています。私は、自分の欠点や弱さを隠しません。それでも良い人間であり、ポジティブな変化を起こせると伝えたいのです」

私たち一人一人が、ポジティブな変化を起こせると、グラディさんは語る。

「私たちは、自分たちの考えや気持ちを完全にコントロールできません。でも自分の行動はコントロールできます。だから良いことをしたいのです」

「この世に、何の影響力もない人なんていません。私たちの行動は、他の人の一日を変えられます」

グラディさんのFacebookのフォロワー数は97万人を超え、4月には本が出版された。多くの人たちから支持されているグラディさんの漫画を読んでみよう。

料理をからかわれた息子

息子「ねえお父さん」

グラディさん「どうした?」

息子「男は台所で遊ばないって言われた」

グラディさん「何?若造どもに、思い知らせてやろう」

グラディさん「ケーキを、もっと食べるかい?」

男の子たち「これ、お前が作ったの?」「めっちゃ美味しい!」  

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人形遊び?

女性「あら!パパと一緒にお人形遊びしているの?可愛いね」

グラディさん「お人形遊び?」「変なこと言うなあ」「まあいいや、何をしてたっけ?」

「そうだ、マリー・キュリーが女性科学者として初めてノーベル賞を受賞したんだった」

「彼女はこう言った『人生に恐るべきことなどありません。あるのは理解すべきことだけです』」

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フィードバックの伝え方

息子「パパ、あの子が僕の絵がすごく下手って言った」

グラディさん「教訓を教えてやろう」

感想を伝える良い方法とは...

①ポジティブに伝える ②具体的に伝える ③次の方針を伝える

男の子「色の使い方はいいけれど、もう少し細かい部分を描いた方がいいよ」

息子「やってみるね。ありがとう」

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ガリ勉

息子「パパ見て!ガリ勉がいる」

グラディさん「ガリ勉を見たらどうしたらいいか、わかってるね?」

息子「わかってるよ」

「いろいろ教えてもらおう!」

ガリ勉「金星は、他の惑星とは反対の方向に回転しているんだ」

グラディさん「超かっこいい!」

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自分で決める

グラディさん「やあ、パパの大事な娘よ」「パパにキスして」

娘「やだ!」

グラディさん「完璧な回答だ」「君の体のことを決めるのは、君だからね」

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言わない選択

通りすがりの人「この絵嫌いだ」

グラディさん「何だって?君にいいものをあげよう」

「これを使うといいよ(あげたのは考えるだけの吹き出し)」

「これで、嫌な人間にならなくてすみますよ」

通りすがりの人「ありがとう!」

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スーパーマン

グラディさん「スーパーマン、かっこいい」

息子「あんな力があったらいいのにな...」

グラディさん「見てごらん、あそこに変てこな帽子をかぶった哀しげな男性がいるだろう?」

息子「うん」

グラディさん「へい!あなたの帽子素敵だね!そんな帽子をかぶっているあなたも素敵だ!」

男性「あぁ...ありがとう」

グラディさん「ほら、彼の顔を見てごらん」「みんな力を持ってるんだ」

息子「かっこいい」

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敬意を払う

息子「パパ、ママはなぜパパが好きなの?」

グラディさん「パパの動きがいいからだ」「見ててごらん」

グラディさん「ハグしにきたよ」

妻「今そんな気分じゃないの」

グラディさん「これでいいんだ」

「今の動きは、"話を聞いて敬意を払う"だ」

「こういう動きを、女性は好む」

息子「パパ、すごいゲームだね」

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宇宙人が教えてくれたこと

宇宙人「やあ人間諸君」「我々は、人間を救う秘訣を知っている」

人間「すごい」「これはうまくいきそうだ」

宇宙人の秘訣「嫌な人間になるのをやめる」

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質問攻め

息子「ねえパパ、何で憎しみが存在するの?」「どうして昼間でも月が出ていることがあるの?」」「人は死んだらどうなる?」

グラディさん「ああ!君の質問といったら...!」「素晴らしい質問ばかりだ」「何でも聞きたいことを聞いて。パパの脳ミソは今、フル稼働しているから」

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人生の選択

息子「ハハハ...。あの男の人、何でドレス着ているの?」

グラディさん「あのね、世界は君と違う人たちがたくさんいる場所なんだよ」

「君の選択肢は二つ。周りの人をそのまま受け入れるかっこいい人間になるか」

「もしくは、かっこ悪い人間になるか」

息子「かっこいい人間になりたいな」

グラディさん「いい選択だ」

息子「あのドレス、よく似合ってるね」

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意見の対立

妻「あなたの意見には、同意できない!」

グラディさん「そうかい?僕も君の意見には同意できないな!」

妻「これを解決する方法はただ一つ」

 「会話だ」

グラディさん「聞く準備はできている」

コーヒーを飲みながら

妻「私の言いたいこと、わかる?」

グラディさん「何となくわかるよ」

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人生がうまくいかないとき

時には落ち込むこともある

これを解決する唯一の方法は

叫ぶこと!

グラディさん「へい、そこの君!」

「君の笑顔は、私に希望を与えるよ!」

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つぶれそうな時

グラディさん「誰か助けて!」

妻「ごめんなさい、私も自分の問題を抱えていて」

グラディさん「それなら、お互い助け合ったらどうだろう」

妻「オーケー!」

グラディさん「君なら、乗り越えられるよ!」

妻「私はあなたの味方。あなたならできる!」

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元気をもらえるグラディさんのコミック、ウェブサイトFacebookでも読める。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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