「なんですか、そのありがた迷惑なプレミアムフライデーとやらは」
業務効率を向上させるためのサービスを提供する会社「サイボウズ」が、「働き方改革ブーム」に対し、意見広告を掲載した。
「働き方改革に関するお詫び」と題した広告は、昨今の「働き方ブーム」への疑問を呈する内容で、サイボウズが、あるべき「働き方」をきちんと伝えきることができていなかったという"お詫び"の体裁をとっている。
この国に「働き方ブーム」が到来し、私たちの活動に広く注目していただけるまでになりました。「ところが、ところがです。私たちの意思はまったく伝わっておりません。とにかく残業はさせまいとオフィスから社員を追い出す職場、深夜残業を禁止して早朝出勤を黙認する職場、働き方改革お号令だけかけて現場に丸投げする職場。なんですか、そのありがた迷惑なプレミアムフライデーとやらは...。」
上のような内容が、9月13日の日経新聞の朝刊に掲載され、Twitterなどで多くの称賛の声を集めている。
広告を撮った写真の投稿や、「高い広告費出してまで伝えたいメッセージを出すのは素敵すぎる」といったメッセージ、「働き方改革」についての意見などが寄せられた。
新聞広告に登場するアリとキリギリスは、同社が設立20周年を記念して作られたアニメコンテンツだ。
「働き方改革、楽しくないのはなぜだろう」というテーマで、アリとキリギリスがコミカルに「働き方」や「働き方改革」の現状を映し出す。
アリの「(今日)プレミアムフライデーかぁ。リミットが15時なんで。ぶっちゃけいつもよりかはちょっとテンパってるかもしれないっすね」というセリフが印象的だ。
「働き方改革」って、本当に何だろうか。そんな疑問を私たちに投げ掛けている。