アメリカのカリフォルニア大学バークレー校は3月16日、昆虫に機械を取り付けて無人飛行機(ドローン)のように遠隔操作することができたと発表した。
サイボーグ化されたのは、アフリカに生息する体長6cmの「クビワオオツノカナブン」。研究チームは、背中に約1〜1.5グラムの小型装置を取り付けた。この装置からは6つの電極が出ており、カナブンの脳や飛翔筋を刺激。飛行、左右への旋回、そしてホバリングを無線で操作できるという。以前は、カナブンの飛翔を開始させることと終わらせることはできたが、飛ぶ方向の制御までは自由にできなかったという。
共同研究者であるシンガポール南洋理工大学・准教授の佐藤裕崇さんは、次のように話している。
「大型のカナブンは、ある程度の重さを運ぶことができるので、理想的な研究対象です。小さなマイクや温度センサーなどを搭載し、救難目的に応用するのは容易でしょう。この技術があれば、倒壊した建物内の狭い空間や割れ目など、これまで人が入り込めなかった場所を安全に探索できるようになります」
無線制御によって飛翔するクビワオオツノカナブン
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー