炭水化物より脂肪を減らした方が、同じカロリーの食事なら短期的にはダイエット効果が高いとする研究結果を、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の研究チームが8月13日に発表した。炭水化物を減らすと体脂肪を代謝する能力が高まるが、低脂肪の食事のほうが体脂肪そのものの減少量は7割近く増えたという。朝日新聞デジタルはこの結果について「流行中の『低炭水化物ダイエット』にも一石を投じそうだ」と伝えている。
肥満と診断された成人男女19人(平均年齢35・4歳、平均体重106キロ)が計2回、2週間ずつ専用施設に滞在。炭水化物か脂肪のどちらかを減らしてカロリーを3割抑えた制限食を提供し、一定の運動を毎日続けてもらった。2回目の滞在では制限食の種類を変え、効果の違いを比べた。
その結果、体脂肪の減少量は、炭水化物を減らした場合で1日に53グラム相当、脂肪を減らした場合で89グラム相当。約1・7倍の開きがあり、ダイエット効果に差があることが裏付けられた。
(ダイエット、減らすなら炭水化物より脂肪? 米の研究:朝日新聞デジタル 2015/08/14 11:07)
ただし研究チームは、研究結果は短期的な実験に基づいており、長期間続けた場合には効果は同程度になりそうだと説明。「日常的な食事で体重を効果的に減らす方法は今後の研究課題だ」と記している。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー
関連記事