"メガネ先輩"の愛称で知られる、カーリング女子韓国代表の主将キム・ウンジョン選手。彼女がカーリングをはじめたのは、放課後の課外活動としてだった。
2006年、地元・義城(ウィソン、韓国東南部)にカーリング専用競技場ができた。当時高校1年生だったキム・ウンジョン選手とキム・ヨンミ選手は、趣味としてカーリングをはじめた。
このカーリング場に、キム・ギョンエ選手が訪れる。特別な理由はなく、姉キム・ヨンミ選手の持ち物を届けるためだった。
偶然だったが、運命だった。キム・ギョンエ選手も、この時から姉につづいてカーリングをはじめた。
ここで終わりではない。キム・ギョンエ選手は一緒にカーリングをやる友達を探そうと、教室の黒板にこんな言葉を残した。
「カーリングする人 募集」
これを見て合流したのが、キム・ギョンエ選手の友人、キム・ソニョン選手だ。
こうして、カーリング女子・韓国代表チームが生まれた。
2015年に合流したキム・チョヒ選手を除く4人は、義城女子中高の出身だ。義城はニンニクの産地として有名だが、義城を代表するのはニンニクではなく、カーリングと言ってもいいくらいだ。
「チーム・キム」「ガーリック・ガールズ」と呼ばれるこのチームは、今、うなぎのぼりの状態だ。
カーリングの元祖・イギリスまで破った「放課後カーリングチーム」のストーリーは、映画よりも映画らしさがある。
一気にスターに浮上したチーム。このストーリーの最大の難点は、さほど危機がなかったという点だけだ。
もちろんチームなりに危機はあったが、3日間、選手と監督で家にこもり、ガンダムとレゴを組み立てて乗り切ったそうだ。
「チーム・キム」は悪質な書き込みを考慮し、スマートフォンを自ら返上し、オリンピックのみに集中しているという。カーリング女子代表チームに、韓国国民がここまで盛り上がっていると知らないかもしれない。
もしメダルまで獲得すれば、これ以上に映画のようなストーリーはない。もちろん、メダルとは関係なく、今までこのチームが見せた姿は最高だ。
ハフポスト韓国版から翻訳・編集しました。