中国紙に原爆連想させるイラスト 批判多数、電子版削除
中国重慶市の週刊紙「重慶青年報」が3日最新号の公共広告欄で、「日本が再び戦争を望むようになった」と題して、広島と長崎への原爆投下を連想させるイラストを掲載していたことが8日分かった。読者からは批判の声が多く、電子版からは7日までに削除された。
同紙による「公共広告」として掲載した。全面を使った広告には日本地図が描かれ、広島と長崎の地名を書いた上で、それぞれの場所にキノコ雲が描かれていた。隣の面に載った社説は、日本の安倍内閣が集団的自衛権の行使を認める閣議決定をしたことを論じ、「我々は日本に対し友好的すぎたのでは?」と主張している。
中国版ツイッター「微博」では、この広告そのものについては「戦争をあおる低俗な新聞だ」「温和な日本人を極端に走らせてしまう」「安倍政権を助けるだけ」といった批判的なコメントが目立っている。
(朝日新聞社提供)