顔のシワやたるみをなくし、若々しく見せるための注入剤「フェイシャルフィラー」(ヒアルロン酸注射などが主に知られている)。
アメリカの人気ドラマ「フレンズ」のモニカ役で知られる女優のコートニー・コックスが、これまで注入してきたフェイシャルフィラーを止めたと美容サイト「New Beauty」で語った。
止めた理由は、何度も続けるうち、自分の顔が自分の顔に見えなくなってきたからだという。
コートニー・コックス(2017年3月撮影)
見た目や若さを重視するハリウッドで仕事をするコックスには、常に若さを保たなければいけないプレッシャーがあっただろう。
さらにコックスはNew Beautyで、家庭環境も大きな影響を与えたと語った。とても美しい母親と、ルックスを重要視する父親に育てられたコックス。家庭での会話は「周りの人のルックスや、誰が一番見た目がいいか」だったという。
そうした「見た目が一番」の考えが、次第に問題を引き起こすようになった。
病院で「あなたはとても美しいが、もっときれいになりますよ」と言われて始めたフェイシャルフィラー。初めは「見た目も悪くないし、これなら誰も気付かないだろう」と思っていたが、そのうち友人から「あの先生はいい。すごく自然に見えるようになる」と次々と別の医師を勧められ、気付かないうちに何度も何度もフィラーを注入していたそうだ。
そのうち、写真を見てもまるで自分ではないように感じるようになり、ついに6カ月前、フェイシャルフィラーをやめた。
フェイシャルフィラーは取り除くことができる。コックスは注入した分を全て取り除いたという。フェイシャルフィラーを止めて自分に起きた変化を、コックスは次のように語った。
「フィラーをなくしたら、とても自分らしくなりました。以前よりずっと心地よく過ごせるようになりました。今、私の顔は以前のように見えると思います。そうであって欲しいです。顔は変化します。だんだん下に落ちていきます。私はそれを落ちないようにしていたけれど、ただそれは私を偽物にしていただけでした」
自分らしく生きる方法は人それぞれ。しかし、コックスにとってフェイシャルフィラーは「味方」ではなかった。敵だと思っていた自然な加齢こそが、今彼女を居心地良くしている。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳・編集しました。
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