1967年、アメリカ・ケンタッキー州で、あるカップルが破局を迎えた。ハロルド・ホーランドさんとリリアン・バーネスさんの夫婦が離婚したのだ。12年間の結婚生活で、ふたりの間には、5人の子どもがいた。
「離婚は100%私の責任です」と、ハロルドさんは地元紙レキシントン・ヘラルド・リーダーに述べた。
床材のビジネスをしていたハロルドさんは、仕事ばかりしていて、妻や家族と過ごさなかった。
ハロルドさんは現在83歳。離婚した後、1975年に別の女性と結婚したが、再婚相手は2015年に亡くなった。
リリアンさんは78歳で、ハロルドさんと別れた後に2回再婚したが、二人とも亡くなった。
子どもがいたので、ふたりは離婚後も連絡を取り合っていた。卒業式や誕生日、結婚式で顔を合わせる機会もあった。
「親友とは言わないけれど、気が合う関係でした。でも子どものための関係で、それ以上のことはありませんでした」とハロルドさんはワシントン・ポストに語った。
しかし2017年の夏、ハロルドさんが開いた「家族同窓会」にリリアンさんが参加したことがきっかけで、ふたりの間に再び愛が芽生えた。
「あれこれあって、一緒に夕食をとることになりました。ふたりだけになると、友達より少し親しく振舞いました」
それから3カ月後、ハロルドさんは1955年にやったように、リリアンさんにプロポーズした。テレビ番組トゥデイに、ハロルドさんはこう語った。
「もう一度やり直したい気持ちはあるか、彼女に尋ねました。すると、やり直したいと言いました。私たちは何年も、お互いに我慢しながら会話してきました。だけど心の底では、いつもどこかに初恋の気持ちがあったのだと思います。いつもね」
結婚式は4月14日。ふたりの孫で牧師のジョシュア・ホーランドさんが、式を執り行う。
ハロルドさんは再婚を申し込む前に、ジョシュアさんに相談してきたそうだ。「再婚を申し込んだら家族が怒るのではないか」と心配する祖父に、ジョシュアさんはこうアドバイスしたとテレビ番組インサイド・エディションに語った。
「おじいちゃん、ためらってないで申し込んだらいいじゃない。一体何を待っているの?はっきり言っちゃえば、残された時間はあまり長くないよ。神様の元に召されるまで、やりたいことをやって人生を楽しむべきだよ」
再婚を前に、昔の間違いをもう繰り返さないと、ハロルドさんは強く思っている。
「やりたいことをやりたい時にやって、彼女が行きたい場所に、どこでも連れて行きたいです」と、ハロルドさんはヘラルド・リーダーに語った。
結婚式で何を言うかはまだ考え中だ。しかしこの言葉を引用したいとハロルドさんはワシントン・ポスト紙に明かした。
「私たちは最初の道のりを一緒に歩き始めた。今、最後の道のりを一緒に歩こうとしている」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
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