世界保健機関(WHO)は1月26日に発表した新型コロナウイルスに関する状況報告書で、新型コロナウイルスが世界に及ぼすリスクについて、「中程度」から「高い」に修正した。
23〜25日に発表した状況報告書に誤って「中程度」と記載したもので、「リスク評価の内容は変更していない」と説明している。なお、中国のリスクは「とても高い」、周辺地域のリスクは「高い」となっている。
27日に発表した最新のリポートによると、世界全体では2798の症例が確認されており、うち中国が2700件以上で80人が死亡しているという。中国以外では、アメリカとタイで各5例、シンガポールやオーストラリアなどで各4例、ヨーロッパではフランスで3例が確認されている。
「指定感染症」に指定
政府は28日、新型コロナウイルスによる感染症について、感染症法上の指定感染症に指定する政令を閣議決定した。
指定感染症に指定することで、患者に入院するよう勧告したり、就業を制限したりすることができる。入院の医療費は公費負担となる。