2018年11月1日、韓国・最高裁判所は「良心による兵役拒否者」に無罪判決を下した。これにより、刑務所に収監されていた兵役拒否者58人が仮釈放された。
しかし、すでに兵役拒否者と関連して930件ほどの裁判が進行している状況だ。このため検察は18年12月、「信念の信憑性」を把握するための10の判断指針を設けた。
■宗教の具体的教理
■教理が良心的兵役拒否を命じるのか
■信徒たちが良心を理由に兵役を拒否しているか
■宗教が被告人を正式な信徒と認めるか
■被告が教理を熟知し、徹底的に従っているか
■被告人が主張する兵役拒否が教理によるものか
■被告人が宗教を信奉するようになった動機と経緯
■改宗したとすればその経緯と理由
■被告人の信仰期間と実際の宗教的活動
■被告人の家庭環境、成長過程、学校生活、社会経験など全般的な生活の様子
このうち、兵役拒否者の信憑性を把握するための具体的な指針は、■被告が教理を熟知し、徹底的に従っているか、■被告人の信仰期間と実際の宗教的活動、■被告人の家庭環境、成長過程、学校生活、社会経験など全般的な生活の様子などだ。
しかし、この部分をどのように把握すれば良いのか。
1月10日の報道によると、検察は兵役拒否者の「FPS(First-personshooter)ゲームへのアクセスの有無」まで確認しているという。
News1によると、済州地方検察庁は現在、兵役法違反の疑いで裁判を受けている済州地域の宗教的兵役拒否者12人に対し、国内の有名ゲーム会社の会員加入の有無を確認しているという。
FPSゲームは、一人称の視点で銃器を利用して戦闘を繰り広げる形のゲームだ。1990年代「Rainbow Six」、2000年代には「Counter-Strike」と「Special Forces」を経て、現在は「PUBG」と「Overwatch」のようなゲームがFPSゲームマニアたちから愛されている。
検察は、拒否者の相当数が「執銃拒否」という教理に従うために兵役を拒否しているだけに、これらがFPSゲームをしたというのは教理に従わなかったものと判断する。
済州地方検察庁の関係者はインタビューで「国内ゲーム会社いくつかを選び、裁判所に事実照会申請を送った」「もし確認されて、PUBGなどを毎晩楽しんでいるとするならば、良心の信憑性が認められないと見なければならない」と述べた。
ハフポスト韓国版から翻訳・加筆しました。