マンガ単行本の売れ行き、過去最大の落ち込み。理由は、電子版だけではなかった。

完結した長期連載の人気作とは?
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書店の漫画コーナーのイメージ写真
Yuya Shino / Reuters

紙の漫画の売上げが急減する一方で、電子版の売上げが伸びて逆転した。

2017年の漫画単行本の推定販売金額は、紙が約1666億円なのに対して、電子版が約1711億円となり初めて逆転した。2月26日、出版科学研究所の調査で分かった。

■1978年の集計開始から最大の落ち込み

2017年の紙の漫画単行本の推定販売額は前年比で14.4%減。1978年の集計開始から過去最大の落ち込みだった。

研究所の担当者によると電子版への移行のほかに、2016年から2017年にかけて、長期連載の人気作が次々に完結し、それに代わるヒット作が出ていないことが大きいという。

■完結した長期連載の人気作とは?

この期間に完結した人気作として、少年漫画では、週刊少年ジャンプの「こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)」「BLEACH」「暗殺教室」「ニセコイ」「トリコ」。週刊少年マガジンの「FAIRY TAIL」。週刊少年サンデーの「マギ」。

少女漫画では別冊マーガレットの「オオカミ少女と黒王子」「俺物語!!」「君に届け」。別冊フレンド「L♥DK」などが挙げられるという。