コロンビアの熱帯雨林アマゾンで飛行機事故に遭い、40日間生き延びた4人の子どものうちの一人が、母親が4日間生きていたと話していることがわかった。
ジャングルで生き延びたのは13歳、9歳、4歳、1歳の子どもたちだ。飛行機には4人と彼らの母親を含む7人が乗っていたが、エンジンの故障で5月1日にアマゾンに墜落した。
事故後、母親を含む3人の大人の遺体が発見されたものの、4人の子どもたちが見つからず、捜索が続いていた。そして、1カ月以上にも渡る捜索の結果、子どもたちは約40日後の6月9日に、事故現場から約5km離れた地点で救出され、病院に運ばれた。
AP通信によると、子どもたちの父親のマヌエル・ラノケさんは11日、「4人のうち最年長の13歳の子どもが、飛行機が墜落した後、母親は4日間生きていたと語った」と記者団に説明した。
ラノケさんによると、母親は死ぬ前に「ここを離れなさい」と子どもたちに伝えた。これは、生き残るためにどこかへ行くようにという意味だったと思われる。
自分たちだけになった子どもたちは、飛行機に積まれていたキャッサバの粉や、野生の果物を食べて生き延びたことがわかっている。
子どもたちは先住民族のウイトトで、果物の知識やジャングルで生き延びるためのスキルを備えていた。そのことが、4人の生存を助けたと考えられている。
捜索に加わった先住民族の一人は「子どもたちは、炭酸飲料のボトルを使って水を集めていた」と記者団に語った。この男性によると、子どもたちは救出後に空腹を訴えた。
4人の健康状態には問題がないものの、病院で少なくとも2週間は治療を受ける予定だという。