眼の色を変えたり、模様をつけたり、ファッション目的で使用されるカラーコンタクト、いわゆるカラコンで、最悪の場合、失明するなど眼の障害が残るトラブルが相次いでいるという。産経ニュースが報じた。
5月に国民生活センターはカラコンについて注意喚起する内容の文書を発表。2004年度に24件だった相談件数は、2013年に89件と大幅に増えているのが現状だ。カラコンはなぜ眼に悪いのか。その原因はレンズの品質の低さにある。
カラコンによる眼障害に詳しいウエダ眼科理事長の植田喜一医師によると、コンタクトレンズがどれだけ酸素を通すかを示す「透過率」で、起床から就寝まで終日装用する場合に必要な数値は約24。しかし、安価なカラコンの中には透過率の低いHEMA素材を使用しているものもある。販売承認されたカラコンであっても、透過率が10程度と長時間の装用には向いていない製品もあるという。
(東洋経済オンライン「空前のカラコンブームで若者の目が危ない」より 2014/09/26)
健康被害の原因となる品質の低いレンズは、インターネットで個人輸入したものが多いと見られている。コンタクトレンズは医療機器として薬事法で制限されており、承認された製品でないと販売できないが、ネット経由で簡単に個人輸入できるのが現状。国民生活センターの調査では、81.4%の人がネット経由で購入し、実際に使っている人の8割が20代以下の若年層だった。
産経ニュースでは、専門家の話として、カラコンを使用する際は眼科に行くよう促している。
山口大学医学部眼科の植田喜一・臨床教授は「カラコンは承認レンズでもたくさん問題が起きている。また、どんなにいいレンズでも使用法が悪いと眼障害が起きやすくなる。眼科医の処方に基づき正しく使用してほしい」と話している。
(産経ニュース「カラコンによる眼障害 酸素不足が原因、最悪失明」より 2014/09/30 08:30)
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