アメリカで黒人や有色人種への人種差別的な事件が多発することに抗議して国家斉唱で起立を拒否し続けていたNFLのサンフランシスコ49ers所属のクォーターバック(QB)コリン・キャパニックが、10月16日の試合で今シーズン初先発することになった。11日、ヘッドコーチ(HC)のチップ・ケリーが発表した。
コリン・キャパニックは49ersの先発クォーターバックの座を取り戻したと、チップ・ケリーHCは語った。
「私たちは攻撃面を改善する必要がある」と、ケリーHCは今回の決定について語った。開幕からブレイン・ギャバートを先発QBに据えた49ersは、1勝4敗と出足でつまづいている。スポーツ専門局ESPNによると、現在パスヤード獲得距離は全32チーム中30位となっている。
オフシーズンに両手、膝、肩の手術を受け、キャパニックは49ersで11カ月間先発していない。8月のプレシーズンゲームの国歌斉唱で起立しなかったことから、スポーツ界で注目を集める存在となった。キャパニックはその後、座ったままではなく跪くようになった。その影響でNFL、高校、そして現在ではNBAでも同様の抗議が行われるようになった。
キャパニックは夏場に怪我で出遅れ、練習ではギャバートの方が良い結果を出すこともあった。しかし、チームとの契約再交渉の噂が流れる中、彼にチャンスがめぐってきた。ケリーHCが16日の試合でキャパニックを先発させることを本人に伝えると、彼はひと言「さあ行こう」と答えたという。
49ersは現地時間16日の午後1時から、ここまで3勝2敗のバッファロー・ビルズと対戦する。
49ersのチップ・ケリーHCが、今週の試合でコリン・キャパニックを先発クォーターバックに起用すると発表。
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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