週末は、今シーズン初めて、本格的な冬将軍の到来。日曜頃は、一段と強い「真冬並みの寒気」が入るので、東京でも冬コートの出番。北陸など本州の日本海側でも山沿いを中心に雪の予想。寒さと雪への備えは、お早目に。
寒気のタイミングは2回 日曜は大荒れの恐れ
この週末にかけては、日本付近に冬将軍(強い寒気)がやってくるでしょう。ただ、今回のポイントは、寒気の流れ込みが2回に分かれていて、2回目の方が強まることです。
まず、1回目に寒くなるのは「木曜から金曜の朝」。
2回目に寒くなるのは「週末」ですが、2回目の寒気を引き込む原因は、低気圧が発達しながら、北海道の北へ進む恐れがあるからです。低気圧の発達の程度によっては、土曜頃は、北日本を中心に大荒れの天気になるでしょう。交通機関が乱れる可能性もありますので、お出かけの方は、最新の気象情報や交通情報を確認して下さい。
そして大荒れの天気の後、「日曜から月曜の朝」は、上空に真冬並みの寒気が流れ込んできそうです。このため「日曜から月曜の朝」は、北海道の旭川など、年末年始の頃の寒さの所もあるでしょう。北海道では、日曜は「真冬日(日最高気温が0度未満)」の所が増えそうです。13日月曜までに、全国で今シーズン「真冬日」になった所は、青森県の酸ケ湯だけですが(富士山を除く)、いよいよ北海道でも、今シーズン初の「真冬日」という所が多くなりそうです。
札幌では、日曜は最高気温でも2度の予想で、これは冷蔵庫のチルド室と同じくらいです。昼間もしっかり暖かくしてお過ごし下さい。月曜の朝が寒さの底で、札幌の最低気温は氷点下3度の予想です。路面が凍結する恐れがありますので、雪や寒さに慣れている所とはいえ、足元などには、十分お気を付け下さい。
北陸 山沿いを中心に初雪か?
さらに、日曜は寒気が強まって、輪島の上空には雪を降らせるような寒気が入る予想です。このため北陸でも山沿いを中心に初雪の可能性があります。雪は降ったとしても、一時的ですが、峠を越える車などは冬用のタイヤを準備するなど、早めの対策を心掛けて下さい。
関東から西も 冬コートの出番
そして、関東から西も週末は寒さがレベルアップするでしょう。東京では、土曜の雨の後、北風が強まって、急に寒くなりそうです。日曜の予想最高気温は12度と、ひと月先の寒さでしょう。昼間も秋のコートではなく、冬のコートがオススメです。東京でも月曜の朝が寒さの底で、最低気温は5度と、今シーズン1番の冷え込みが予想されています。暖房器具や暖かい布団を準備するなど、本格的な寒さへの備えは早めに行って下さい。
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[日本気象協会本社]気象予報士 熱中症予防指導員
福島県会津生まれ。
東京での大学生活を経て、テレビ山梨のアナウンサーに。
ニュースや中継、県政番組、音楽番組、グルメコーナーなど、幅広く経験しました。
フリーに転身後、大好きな気象を学び、気象予報士の資格を取得。
『OAに強い気象予報士』として
テレビ山梨「ニュースの星」気象キャスターや
NHKラジオ「ジャーナル」気象キャスターを務め、
フジテレビで気象の解説をしたり、
文化放送やニッポン放送、JFNなどでも、天気を伝えてきました。
現在は、テレビやラジオの天気原稿を書いたり、
新聞の天気概況も担当しています。
「どう伝えるか」ではなく
「あなたに、どう伝わるか」を大切にしながら
日々の天気を伝えている私が、
『あなたのお抱え気象予報士』になれれば、幸いです。