3月24日放送の「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」(テレビ朝日系)は、「身体を老けさせない食べ物が判明!名医が認めた5大栄養素SP」。そのなかで、"認知機能の低下は◯◯の不足が原因だった!"というテーマが設けられていました。
例えば、2日前の夕飯に、何を食べたか思い出すのに苦労する人の中に、「ある栄養素」の不足が原因で、認知機能が低下している人がいるそうです。そしてその栄養素をしっかり補うことが出来れば、脳の若返りも期待できることが実験により明らかにされました。
番組では、最近物忘れがひどいという主婦、M・Rさん(50歳)の食生活に密着。するとM・Rさんは、近年女性たちの間でブームとなっている、炭水化物を控えるダイエットを継続中。しかし認知症の名医で、国立長寿医療研究センター 部長の遠藤英俊先生はその食生活が脳に悪影響を与え、「物忘れ」につながっている可能性があると指摘しました。
■太らずに炭水化物を摂取するには
遠藤先生によると、太らず効果的に炭水化物を摂るには、多糖類を摂ること。多糖類とは単糖が10個以上つらなっているもののこと。単糖類は、ブドウ糖、果糖など、二糖類は砂糖など、多糖類は炭水化物、イモ、豆などを指します。
単糖類や二糖類を摂ると、急激に糖が増えてしまうため、インスリンにより分解されてしまい、脳に送られる時間が短くなるのに比べ、白米やイモ類などに含まれる多糖類は血液中の糖分が適度な量に保たれ、また食物繊維も含まれるため、基準量以内であれば食べても太りにくいとのこと。
ちなみに体内でゆっくりと分解されて、長く脳にブドウ糖を送りつづけられる炭水化物は、
パスタ>蕎麦>フランスパン>うどん>白米=食パン>餅
の順番だそうです。
またパスタの材料となるデュラムセモリナ粉は粒子が粗いので、腸での吸収がゆっくりになるため、適量であればダイエットにも良さそう。とはいえ、先生は「パスタばかり食べるのもよくないので、色んな炭水化物をバランスよく食べることが大事」と注意も促していました。
炭水化物と認知症・アルツハイマーについては各国で研究が続けられており、米国で行われた研究では、高炭水化物の食事がアルツハイマー病の原因になる可能性があるという報告もあります。まだまだ結論のでない議論ですが、ひとくちに「炭水化物」といっても、その内容が重要ということは間違いなさそう。少なくともジャンクフードやお菓子で高炭水化物、という食生活が続くのはNG。基本の主食を多糖類のものにし、バランス良く食べることが大切ということです。
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