アメリカ大統領選挙で民主党のヒラリー・クリントン候補は8月11日、ミシガン州で演説し、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について、「選挙後も大統領になっても反対する」と述べた。TPPへの反対姿勢を明確に示すことで、バーニー・サンダース上院議員の支持層や、他の民主党員の支持層を取り込みたい考えだ。CNBCなどが報じた。
クリントン氏はこれまでもTPPへ反対する姿勢を見せてきたが、オバマ政権の国務長官としてはTPPを支持していた。共和党のドナルド・トランプ候補はTPPについて、自分が大統領に就任すれば「アメリカをTPPから離脱させる」と、明確に意思表示。8日のデトロイト市での演説では、「クリントンへ投票することは、TPPのために投票することだ」などと述べていた。