バーニー・サンダース氏「ヒラリー氏は大統領になったらクリントン財団と手を切るべき」

「アメリカ大統領になったら、クリントン財団に関する運営、連絡を一切やめるべきだ」
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アメリカ大統領選で民主党候補ヒラリー・クリントン氏と指名候補を争ったバーニー・サンダース上院議員はクリントン氏に対し、11月の大統領選で当選したら、クリントン氏の慈善団体「クリントン財団」と縁を切るべきだと述べた。

クリントン財団は夫のビル・クリントン元大統領が2001年に設立した子供の肥満対策、地球温暖化の影響への取り組み、経済成長の実現などを目指す慈善団体で、ヒラリー・クリントン氏や長女のチェルシーさんも運営に携わっている。世界各国の各分野のリーダーが気候変動や貧困の撲滅といった地球規模の課題に取り組むイベント「クリントン・グローバル・イニシアチブ」(CGI)を主催している。

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2016年1月14日アトランタで開催された「クリントン・グローバル・イニシアティブ」でジミー・カーター元大統領と対談するビル・クリントン元大統領

しかし、クリントン氏が国務長官時代に私用メールサーバを使用した問題でメールの内容が公開されたところ、クリントン財団への大口献金者と癒着し、ヒラリー・クリントン氏が国務長官在任中に便宜を図ったのではないかという疑惑が浮上。AP通信によると、クリントン国務長官時代に面会した民間人の半数以上にあたる85人が総額1億5600万ドル(約161億円)を寄付している。

サンダース氏は4日、NBCの報道番組『ミート・ザ・プレス』のインタビューで「アメリカ大統領になったら、クリントン財団に関する運営、連絡を一切やめるべきだ」と語った。

サンダース氏はクリントン氏の支持を表明しているが、クリントン氏が財団と関係を断つべきだという高まる声に同意している。ニューヨーク・タイムズの編集委員は論説で、クリントン氏は財団と距離を置くべきだと述べた。一方、共和党候補のドナルド・トランプ氏は私用メール問題と共に、この財団疑惑でクリントン氏への攻撃を強め、司法省に対しクリントン財団に特別検査をするよう求めている

サンダース氏は民主党予備選を争っていた6月にも、クリントン氏と財団の関係を批判している。サンダース氏はCNNに「ヒラリー氏は国務長官時代、夫が運営する財団が外国政府、特に独裁国家から多額の寄付を受けている」ことを懸念していると語った。

しかし『ミート・ザ・プレス』のインタビューでは、共和党の対立候補ドナルド・トランプ氏のように、クリントン氏が財団を閉鎖するべきだ、とまでは語らなかった。

サンダース氏は「彼女は少なくとも、財団と関わりを持ってはいけない。財団はエイズ治療など数多くの良い活動をしているので、財団を閉鎖すべきかどうかについては断言できない」

トランプ氏の上級顧問ジェイソン・ミラー氏は声明の中で、サンダース氏とニューヨーク・タイムズ編集委員の批判を見て「ヒラリー・クリントンが大統領になったら、不正があっても妥協する空気になるのよくわかるだろう」と述べた。

またミラー氏は「クリントン氏はもう274日も記者会見を開いていない。早急に会見するべきだ。選挙活動中でも、クリントン財団や関連組織が外国から資金を集めている正当な理由があるなら説明すべきだ」と付け加えた。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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