「イノベーションのジレンマ」で知られるアメリカの経営学者、クレイトン・クリステンセンさんが1月23日、67歳でボストンで死去した。CNNなどが報じた。死因は、がん治療の合併症だという。
「現代外国人名録2016」によると、経営コンサルティング会社勤務などを経て、1992年にハーバード大学ビジネススクール教授に転身した。2015年には世界で最も偉大な経営思想家50人を選ぶ「Thinkers50」で第1位に輝いた。
1997年に出版された著書「イノベーションのジレンマ」は、シリコンバレーのテック企業などに大きな影響を与えたことで知られている。
この本では業界を支配する巨大企業が、その優れた企業戦略ゆえに滅んでいくジレンマの図式を分析していた。