「誰がなんと言ったってあなたは美しい」
米歌手クリスティーナ・アギレラは、大ヒット曲「ビューティフル」の20周年を記念して、この曲が伝える「自己受容」のメッセージに2022年版アップデートを加えた。
2002年のアルバム『ストリップト』に収録されたこの曲の最新ミュージックビデオが10月19日に公開された。
アギレラ自身は出演していないが、映像はソーシャルメディアが特に若者のメンタルヘルスに与える影響を表現している。
フィオナ・ジェーン・バージェス氏が監督した新バージョンの「ビューティフル」は、美容整形手術を受けるためのマークを顔に描かれた少女たちや、自殺を考えている様子の10代の少年、携帯電話の画面に夢中のバレリーナの女の子たちなどが映し出されている。
ビデオの最後は、スマホから血が滴り広がるような不気味な映像とメンタルヘルスへのメッセージで締め括られた。
「アルバム『ストリップト』が最初にリリースされてからこの20年で、ソーシャルメディアは私たちのボディイメージ、そしてメンタルヘルスを大きく変化させました」
「調査によると、ソーシャルメディアに費やす時間が、子どもや10代の若者たちのボディイメージの問題や自傷行為、乱れた食生活と関連しているといいます」
「これは変わらねばなりません」
また、アギレラはInstagramにもメッセージを投稿。
「今、私たちの(SNSに現れる)フィードや心に入り込む多くの他人の声によって、自分自身の声を聞くことはこれまで以上に困難なものになっています。それにより、自身の中の真実と価値に背を背けてしまうのです」
そして、この曲は「外からの声ではなく自分の本当の価値を思い出すこと、そして自分のバランス感覚を見つけ、そのままの自分を受け入れること」を思い出してもらうためのメッセージだと述べた。
2002年にリリースされた『ストリップト』は、アギレラのポップな初期の楽曲から感情的で率直なメッセージを持った音楽へのトランジションとなったアルバムとして知られる。
アギレラはTwitterで17日、このアルバムが「アーティストとして自分のストーリーを好きなように語る強さと自由を与えてくれた」と語っている。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。