トレードマークだった黄色のジャンパーに丸眼鏡の姿で、当時の視聴者に向けて「みんな頑張ったね。ここまでね。よく大きくなったよ」とエールを送った。
「チョーさんのメッセージで朝から号泣」「うっかり少し涙目になった40代です」「これからも元気で活躍して欲しい」と反響を集めている。
Twitterの「日本のトレンド」では一時、「チョーさん」というワードがトレンド入りするほどだった。
■「たんけんぼくのまち」とは?40代を対象にしたアンケート結果で2位に
「たんけんぼくのまち」は、1984年から92年にかけて、NHK教育テレビ(現在のEテレ)で放送された小学校3年生社会科の学校放送番組だ。
NHK公式サイトによると、店員として働いている「チョ―さん」が、働いている人たちの姿や地域社会の仕組みを配達用の自転車「チョ―さん号」に乗って調べていき、毎回、手書きのイラスト地図にまとめて発表するスタイルをとっていた。
4月11日の「あさイチ」で視聴者に「40代が選ぶ思い出に残る学校放送番組」のアンケート結果を発表。「たんけんぼくのまち」が第2位となった。これを受けて、チョーさんがVTRで登場。「やあみんな!チョーさんだよ。あさイチを見ているみんな、『たんけんぼくのまち』のチョーさんだよ」と挨拶した。
■鈴木アナも興奮「今の私たちにチョーさんがメッセージくれて…」
「たんけんぼくのまち」について、チョーさんは「基本的に原点ですよね。切っても切れない。今、見ても、もうすごいじゃないですか。なんだかよく分かんない。若さだけを出してる感じ(笑)。勢いだけです」と感慨深げに振り返った。
司会の鈴木奈穂子アナウンサーが、撮影の合間には、チョーさんの自転車を追いかける子どもたちの長い列が出来たこともあったと紹介。チョーさんはその出来事について次のように語った。
「『あっ、チョーさんだ!』って言ったら、こうガ〜って走って追いかけてくるんですね。『ごめん、ごめん、これから撮影だからごめんね』と言うと、『じゃあサインして』と。手にサインしてというんですよ。マジック持ってるから、手にチョーさんの顔を描いて『チョー』と書いたら、これを喜ぶわけです。もう握りしめて帰っていくわけですよ。その日の晩には、消えていくんでしょうけどね」
その上で、「あさイチ」の視聴者に向けて、以下のようなメッセージを送った。
「みんな頑張ったね。ここまでね。よく大きくなったよ。え、どうしたの?先が見えてきた?何言ってんのよ、まだこれからじゃん。チョーさんから見れば、これから。時間はいっぱいある。これからだよ、いいな〜。うらやましいよ。まだまだ一緒にこれから頑張りましょう。ね!」
VTRを受けて、鈴木アナは「チョーさんの地図を描くところとか、すごいワクワクして見てたなぁ」と振り返った後、「今の私たちにチョーさんがメッセージくれて…」と興奮ぎみだった。
■視聴者からまさかのネタバレ?横澤夏子さん「うちの子を育ててくれてありがとうございます」
また番組では、鈴木アナが視聴者から寄せられた声を取り上げる際に「これ読んでもいいのかな?」と戸惑う一幕もあった。
鈴木アナが「子育てし始めてから、ワンワンがチョーさんだと分かって親子ともどもお世話になりました」という視聴者の声を紹介した。
チョーさんは「たんけんぼくのまち」の放送終了の4年後に始まった、0〜2歳児向けの教育番組『いないいないばあっ!』に出演。主要キャラクターのワンワンを25年間演じている。
番組に出演していた子育て中のお笑いタレント・横澤夏子さんは、初めてこのことを知った様子。口元を手で押さえながら「え、そうなの!うれしい、お世話になってます〜。うちの子を育ててくれてありがとうございます」と感激した様子だった。