アメリカで人気のメキシコ料理のファストフード・チェーン「チポトレ・メキシカングリル」は、店舗で提供するすべての食べ物を「GMOフリー(遺伝子組み換え食品を使わない食品)」にすると発表した。
チポトレはすでに4月27日から、GMOフリーの食べ物だけを提供している、とニューヨーク・タイムズ紙は報じている。これは、大手レストランチェーンとしては初めての取り組みだ。
チポトレの共同CEOを務めるスティーブ・エルス氏はニューヨーク・タイムズ紙に次のように語っている。「今回の決定は『ファストフードのイメージと食べ方を変えたい』という私たちの目標実現に向けた取り組みの一つです。短時間で調理するからといって、必ずしも保存料や増量剤、安定剤、人工着色料、香料で加工された安い原材料を使わなければいけないというわけではありません」
また、2014年にハフポストUS版に寄せたブログの中でエルスCEOはこう述べている。「遺伝子組み換え食品が持つ可能性は、良く言えば『まだ確認されていない』、悪く言えば『非現実的』です。これまで人間が食用としてきた植物や動物は、人類とともに何千年もかけて進化し、私たちに欠かせない栄養を提供してきました。人間はそれと引き換えに、責任をもってそれらの植物や動物を大切に育ててきたのです。人類の歴史の中で育んできたこの素晴らしい関係を、今後も持続させていくための力になりたいとチポトレは思っています」
CNNマネーによると、チポトレは豚肉と鶏肉については、まだ「遺伝子組み換え飼料」を食べて育った豚や鶏の肉を使っているそうだ。しかし大豆油はGMOフリーのヒマワリ油や米ぬか油にかえるなど、その他の遺伝子組み換え食品を含む食材はすべてメニューから消えたと、チポトレは述べている。
エルスCEOはCNNマネーに次のように語っている。「これまでのファストフードモデルを過去のものにしてしまおうと思っています。昔ながらの方法で調理した栄養のある食べものを、誰もが手軽に食べられるようにしたいのです」
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:水書健司/ガリレオ]
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