周永康氏を捜査 中国共産党で「権力闘争」か

中国共産党は29日、周永康・前党政治局常務委員(71)に対し「重大な規定違反」があったとして捜査を開始したことを明らかにした。周氏は中国共産党が1949年に政権政党となって以来、汚職疑惑で捜査対象となった政府高官の中で最も党内序列が高い。
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Reuters

[北京 29日 ロイター] - 中国共産党は29日、周永康・前党政治局常務委員(71)に対し「重大な規定違反」があったとして捜査を開始したことを明らかにした。

周氏は中国共産党が1949年に政権政党となって以来、汚職疑惑で捜査対象となった政府高官の中で最も党内序列が高い。

党で汚職調査を担当する中央規律検査委員会が声明で明らかにした。「重大な規定違反」は通常、汚職を遠まわしに意味する表現とされる。

声明は今回の決定について、党規約や汚職禁止規制に沿ったものとした。詳細は明らかにしていない。

専門家らは、習近平国家主席が、自身の権力基盤を固め、今後内紛が起こっても対処できるとの自信を持ったことを、今回の捜査は示すと分析する。

また今回の発表で、習氏主導の汚職取り締まりが勢いを増しつつあることもうかがえる。

周氏は政治局常務委員などに在職中、国内の治安対策予算を牛耳り、反体制派の反発を招いていた。

著名な人権活動家、胡佳氏は「周氏はいつも人民の敵だった」と指摘。「ただ、周氏に対する習氏の捜査は人権のためでなく、汚職に反発するものでもない。これは権力闘争だ」と語った。

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