出産の痛みを体験できるマシンが中国で話題だ。
国際女性デーを前にした3月7日、自分を生んでくれた母親の気持ちを知ってもらおうと湖南省の病院と学校が提携してイベントを開催。地元の中学生と高校生、約60人が産みの苦しみにトライした。
このマシンは、腹に電極を貼り付け、電気を流すことで陣痛を再現することができる。レベル1から10までの段階があり、10は実際の痛みと同じだという。
体験した生徒たちは天井を見上げて叫び声を上げたり、ジャージの裾を噛み締めたりして初めての「分娩」を乗り切っていた。
体験会を実施した産婦人科医は地元紙「潚湘晨報」に対し「本当の分娩とは大きな違いがあります。初産の場合は一般的に11時間から12時間時間がかかりますから」と話している。
16歳の男子生徒は、母親の厳しい小言に反抗することもしばしば。だがレベル4の痛みを体験すると「自分を生むとき、ここまで痛い思いをしていたとは...これからは真面目に勉強するよ」と心を入れ替えた様子だった。