厚労大臣、ひとり親の低すぎる手当増額に、前向きに答弁

機会の扉は、今、35年ぶりにかすかに開いています。

思わずガッツポーズでした。

●児童扶養手当、拡充検討へ 塩崎厚労相が答弁

http://www.asahi.com/articles/ASHCB3HH5HCBUTFL002.html

ひとり親世帯に支給される児童扶養手当をめぐり、塩崎恭久厚生労働相は10日の衆院予算委員会で、2人目以降の子どもへの支給額を増やすことを検討する考えを示した。公明党の石田祝稔氏に対する答弁。

児童扶養手当は1人目の子どもには最高で月額4万2千円が支給されるが、2人目は5千円、3人目以降は3千円ずつだ。安倍政権が掲げた「新3本の矢」の子育て支援に関連し、石田氏は「第1子と第2子の間があまりにも空きすぎている」として見直しを要求。塩崎氏は「生活の安定と自立の促進という意味において、効果などに留意しながら年末までに第2子、第3子以降の加算額の拡充も含めて検討したい」と述べた。

政府は年内にひとり親世帯の支援に関する政策パッケージをまとめる。8月に公表された案では、児童扶養手当について「機能の充実について検討する」とされた。支援団体も2人目以降の支給額の増額を求めている。(伊藤舞虹)

塩崎 恭久 厚労大臣がひとり親の低すぎる給付(児童扶養手当)の増額に、前向きな答弁をして下さいました。

先週、要望書を渡しに大臣室に伺った際、オンライン署名キャンペーンのことはご存知で、そこでも問題意識をしっかりとお伝え下さり、更に国会でも公式に答弁して下さったので、非常に心強いです。

改めて、署名してくださった皆さんには、感謝の念を禁じえません。

また、一億総活躍会議の場においては、 白河 桃子 さんと 工藤 啓 くんが提案資料の中に本件を入れて下さり、関係閣僚の目にすることになりました。こちらも本当にありがたく効果的なアクションでした。

ただ、懸念もあります。

昨日、ある議員の方から、こういう電話がありました。

「世論の高まりを受けて、厚労省が今、かなり前向きに検討しているようだ。この30年間ひとり親の手当は下がり続けてきているから、千載一遇のチャンスだ。

しかし、第二子以降の給付を1万円に上げるとなると、300億を超す財源が必要で、ここがネックだ。500円〜1000円程度上げて、お茶を濁される可能性もある。しっかりと現場の深刻さを伝え、何とか1万円近い水準まで持っていかなくてはいけない

まさに、せっかく厚労省も頑張ってくれようとしているので、年末に向けての財務省との折衝で鍵になるのは、世論の高まりだと思います。

ぜひ、みなさんもこの話題を広げて頂けたら嬉しいです。ひとり親の半分以上が貧困で、先進国の最もひとり親の貧困が進行している現状を止めるべく

機会の扉は、今、35年ぶりにかすかに開いています。ここで実現しなくては、最も厳しい環境にある親子の生活を向上させるチャンスは、もう数十年待たなくてはならないのです

そんな未来を、あなたは見たいですか?

・署名サイト

・ひとり親を救えプロジェクトのサイト

(2015年11月11日 駒崎弘樹公式サイト「厚労大臣、ひとり親の低すぎる手当増額に、前向きに答弁」より転載)