菅義偉官房長官は10月12日のBSフジ番組で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に、中国が申請した「南京大虐殺の記録」が登録されたことをめぐり、ユネスコに拠出している拠出金について「政府として停止、削減を含めて検討している」と表明した。朝日新聞デジタルなどが報じた。
菅氏はユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界記憶遺産に、中国が申請した「南京大虐殺の記録」が登録されたことについて、「一方的に中国の言い分だけで指定した」と指摘した。そのうえで、記者団が「ユネスコへの拠出金の停止や削減を検討するのか」と聞いたのに対し、「そういうことだ」と述べ、拠出金の停止や削減を検討する考えを示した。
(菅官房長官、ユネスコ拠出金見直しも検討 世界記憶遺産:朝日新聞デジタル 2015/10/12 23:35)
菅氏は南京事件の犠牲者数に関し「事実をめぐり意見が分かれているのに、一方的に中国側の意向に基づいてユネスコが指定するのはおかしい」と疑問を呈した。
この問題については、自民党の二階俊博総務会長が11日、「ユネスコが『(南京事件で)日本は悪い』というなら、ユネスコの資金はもう日本は協力しないと言えないとしょうがない」と述べ、拠出金の在り方を見直すべきだという考えを示していた。
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