気象庁は3月24日、東京で桜が満開になったと発表した。平年に比べて10日、2017年よりも9日早かった。
桜の名所・上野恩賜公園は花見客や外国人観光客で大賑わいとなり、芝生のエリアでは、ブルーシートを広げた人々が集まっていた。ウェザーニュースによると、上野公園の満開予想日は3月29日。
ところで「東京の桜の開花」や「満開」とは、東京のどの桜の木が、どういう状態になったら決まるのだろうか?
実は、桜の「開花」や「満開」といった表現は、特定の基準となる木の状態を観察して発表している。その、基準となる木を、「標本木」という。
気象庁が、東京の標準木としているのが、千代田区・九段にある靖国神社境内のソメイヨシノの木だ。5〜6輪咲いた状態が「開花」。標準木の8割以上開いた場合が「満開」となる。
毎年、開花発表が出ると、この木に多くの報道陣や参拝客が集まり、撮影をする光景が風物詩となっている。