イギリス・ロンドンの中学校で、Tシャツの中にチーズを入れられた13歳少年がアレルギー反応によるショックで死亡する事件が起きた。英紙テレグラフなどが9月19日に報じた。
西ロンドンのグリーンフォードに住んでいたカランビー・チーマ君が倒れたのは、2017年6月28日の昼前のことだった。チーマ君は小麦、グルテン、乳製品、卵、ナッツに対する重度のアレルギーがあり、喘息とアトピー性湿疹にかかっていた。インディペンデントによると、搬送先の病院で同年7月9日に亡くなった。
チーマ君の死んだことを受けて、検死法廷が開かれた。19日の法廷で、検死陪審員が救急隊員のキエリン・オパットさんから聞いた内容は、こうだった。
「ただのアレルギー反応」と通報を受けて到着したときには、チーマ君には意識がなく、苦しそうにあえいで、発疹が出ていた。チーマ君は、隊員たちが到着した直後に呼吸を停止したという。
オパットさんは、次のように続けた。
「私たちは学校のスタッフから、おそらく誰かがチーマ君をチーズを持って追いかけて、彼のTシャツにチーズを投げ入れたと聞きました。それによって、彼にアレルギー反応が生じた。かゆくなったほか、皮膚が非常に熱くなり、困難呼吸になりました」
同級生の13歳少年が殺人未遂容疑で逮捕されたが、今のところは起訴されていない。また、すでにこの学校には在籍していないという。