数年前からスイスの伝統的なチーズ料理「ラクレットチーズ」が注目を集めているのはご存知でしょうか?チーズといえば、洋食やスイーツに欠かせない食材として、ワインやビールなどお酒のつまみとしても、男女問わず大人気の食品ですね。そのチーズの流行最前線ともいえる「ラクレットチーズ」にさっそく迫ってみましょう!!
■ラクレットは「料理」でもあり、「チーズ」でもある?
"ラクレット"の名は、フランス語で「削り取る」を意味する動詞「racler(ラクレ)」に由来しています。チーズの断面を直火で温め、トロトロに溶けた部分をナイフで"削り取り"、茹でたジャガイモやピクルスにかけていただく「料理」です。その始まりは昔、スイスの牧畜民がたき火をしながら、チーズを焼いて溶かして食べていたことだとか。スイスでは「チーズフォンデュ」と並ぶほどに、ポピュラーなチーズ料理だそうですよ。
料理名でもある"ラクレット"は、そのまま「チーズ」の名でもあります。まろやかでコクがあり、ナッツのような香りがする円盤形のチーズです。調理時にカットし、断面に熱を加えることで、より旨味も香りも引き立った状態でいただきます。日本では、通常のスーパーは難しいかもしれませんが、デパートの中にあるようなちょっとお高めのスーパーやチーズ専門店・通販サイトで入手可能です。
■専用の電熱器・グリルでいただくのが、本場流。
伝統あるスイスのレストランでは、暖炉や窯の前に石を積み、ラクレットチーズをのせ、直火でじっくりトロトロになるまで焼くこともあるそう。現在、主流の方法としては専用の電熱器に半円形に切ったラクレットチーズを固定し、切り口からトロトロチーズを削り取るのが一般的です。
家庭では、卓上サイズの専用グリルが普及しています。小型のホットプレートのようなもので、天板で薄切りのラクレットチーズや茹でたじゃがいもを温めながら、いただくことができる便利な商品です。アマゾンなどの通販サイトで3,000~5,000円ほどで入手できるものもあるので気になる人は是非チェックしてみてくださいね。
●専用グリルで簡単に作れる!
ラクレットチーズをオーブンの熱で溶かして茹でじゃが芋にかけて食べます。 パプリカや胡椒をかけて召しあがれ
■おうちで作る"なんちゃってラクレット"に挑戦!!
クックパッドには、30品(2014.5.19時点)のラクレットチーズレシピが投稿されています。残念ながら、その知名度はまだまだといったところ...。専用の調理器が必要と思われがちなのもネックとなっているかもしれませんが、テフロン加工のフライパンで温めたり、耐熱容器に入れてラップをしてレンジで1分ほど加熱したりすることで手軽ににトロトロ状態作ることができるのです!!
さらに、投稿レシピの中にはスーパーで簡単に手に入るチーズで"ラクレット風"にチャレンジしている方もいましたよ。
●カマンベールで♪
北海道の旅番組でよく見るラクレット。トロ~リチーズがおじゃがに...♡ チーズフォンデュとは一味違うので試してみて(^o^)
●ゴダーチーズで♪
ニセコフロマージュというナチュラルチーズ工房のゴーダチーズを使って、うまい、うまい簡単ラクレットが出来ました。
「ラクレット」を美味しくいただくのに、大切なことは如何にして"トロトロ"にするかということです。"本場流"も"なんちゃってレシピ"も思い思いの方法で是非チャレンジしてみてくださいね。(TEXT:中本タカシ/ライツ)
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