ミャンマー・ヤンゴンで新たな文化発信!バイオリン×ベリーダンス企画中

「それもこれもどれも、ここがミャンマーだから!」
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大澤四季

雨季に突入したミャンマーでは、湿気と共に毎日どんよりとした曇り空が続いています。

カルチャー・シーンも劇的変化を遂げたミャンマー

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大澤四季

経済開放して以降物事の変化のスピードが著しいミャンマーですが、アート、音楽といったカルチャーの分野も例外ではありません。

今年4月にはハードロック・カフェがついにヤンゴンにオープン!

一昔前までは1、2軒あるかないか程度だったクラブも、今ではどんどん新しいスポットができて毎週末若者で賑わっています。

アメリカのアイドル輩出番組「アメリカンアイドル」のミャンマー版「ミャンマーアイドル」が熱狂的な視聴者を多く獲得していたり、新しくできた大型アートギャラリーが次々エキシビションを開催したり、屋外コンサートが頻繁に行われたりと、ヤンゴンのカルチャー・シーンもどんどん様変わりしています。

さらに、色々な国がミャンマーでの文化振興に力を入れていて、フランスのサーカス集団の長期来麺、ヨーロピアン・フィルム・フェスティバル、日本文化を体験できるジャパン・カルチャーハウスのオープンなど、色々な刺激に触れられる機会も増えてきました。

そういった変化に加えて、とにかく新しいもの好きのミャンマー人の「何もまずは試してみよう」というパイオニア・スピリット(?)頼もしく、どのイベントでも大きな盛り上がりを見せています。

ミャンマーだからできる、「私だけの」文化発信

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大澤四季

このように、新しいものが次々と入り乱れるミャンマー。とは言っても日本や諸外国に比べたら、まだまだ選択肢は限られているのが現状です。

「選択肢が少ないなら、増やしてしまおう」! 実はふとしたきっかけから、私もとあるアイデアを思いつき、ミャンマーの文化振興に貢献すべく(?)、企画準備を進めているものがあります。

それは、「ミャンマー人バイオリスト×日本人ベリーダンサーのユニット」の結成。ソロバイオリンの音色に合わせてベリーダンスを踊る、そんなパフォーマンス・ユニットを作ってしまおうというものです。

ダンス担当は私(お恥ずかしながら)。パートナーはミャンマー人でバイオリンを生業としている青年A。

ミャンマーにバイオリニストはいるものの、彼曰く「全国で数十人程度ではないか」とのこと。大半は結婚式やホテルでのショーで演奏をするくらいなので、一般の人が日常的にバイオリンの演奏を見かけることはまずありません。

ミャンマー人のベリーダンサーに至っては......見たこともありません。

そんな珍しいもの同士をかけ合わせたパフォーマンスを、市内のちょっとしたギャラリーやレストランなど、日常にある空間を使って披露したら面白いのでは......。きちんとパフォーマンスさえできれば、きっとオシャレなのでは......!?

そんな思いつきで盛り上がったふたりが集まって、昨年12月から始動。最初は彼が弾けそうな曲、私が踊れそうな曲を話し合うところから始めて、それから約半年間、仕事の合間を縫って、お互いに四苦八苦しながらも練習を重ねてきました。

プロジェクト進行中。ミャンマーに新しいものを届けたい

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大澤四季

プロのバイオリニストといっても、日本のように層が厚いわけではないミャンマー。その上、今までミャンマーで聴いたこともないジャンル、習ったこともないリズムに青年Aは当初かなり悪戦苦闘していましたが、練習を重ねるにつれて独特のリズムにどんどん魅せられてきたようで、今では「ミャンマー人にとって、こんなパフォーマンス誰も見たことがない。より多くのミャンマー人に聴いてほしいし見てほしい!」と意気込んでいます。

私も、趣味のアマチュアダンスながらも、よりいいものを見せられるよう練習に励んでいます。

それもこれもどれも、ここがミャンマーだから!

今までなかったものを作り上げていくワクワク感は「今までなかった」がある国でしか味わえません。

バイオリン×ベリーダンス。プロジェクトの展開がとても楽しみです。

ライター

大澤四季

一橋大学卒業後、森ビル株式会社に入社。住宅事業部や開発統括部で不動産管理運営、再開発、エリアマネジメント立ち上げの経験等を経た後、2015年11月、大学時代より毎年通い続けたミャンマーに移住。不動産開発プランナーとして、Yoma Strategic Holdings Ltd.(ミャンマーの複合企業SPAグループのSGX上場グループ会社)に勤務。