PRESENTED BY アデコグループ

あなたがCEOになったら何をしますか?――CEOの経験から見える、若者の可能性

世界で20万人が応募。CEOになれるインターンとは

アデコグループが行なう「CEO for One Month」は、インターンシップを通してCEOの役割を体験することができます。2018年度は世界で20万人以上が応募。この取り組みは、若年層そして社会に対してどんな"波"を起こすのでしょうか?

選ばれた若者が周囲の"同世代"を勇気づける

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▲2018年度CEO for One Month日本代表の小杉山さんと、アデコ代表取締役社長の川崎
アデコグループ

世界各国の若年層の失業問題を解決するために、アデコグループが取り組んでいる「Adecco Way to Work」。インターンシップやキャリアへのアドバイスなどを通して、若年層の就職を支援しています。

アデコ代表取締役社長・川崎健一郎は、若者にさまざまな就業機会を提供し、働くことのおもしろさや楽しさを知ってもらいたいと願っています。

川崎 「若者たちの中には、働くことに対しての不安が先立ってしまい、一歩が踏み出せない状況の人もいます。それを恐れずに、未来は明るいと思ってその一歩を踏み出してほしい。

世の中には若者たちが出会ったことがないようなさまざまな仕事があるから、まずは体験をしてもらおうじゃないかと。このプロジェクトには、そういう風に、自身のキャリアの一歩を踏み出していってほしいという当社の想いがあります」

その中でも、「CEO for One Month」という2014年にアデコグループ全体でスタートしたこのプログラムは、1カ月間、CEO業務を行なうというチャレンジングな内容です。選ばれるのは各国で1名。2018年度の応募者は日本だけでも約7000名でした。

私たちアデコグループが重視するのは、選ばれた若者が与える"周囲"への影響です。

川崎 「選ばれた1名には、企業のトップの目線で働き、トップの考えや想いを、自ら体験してもらうことになります。さらに、その人が SNSなどを通して自分が体験したことを発信する——目の前で同世代の人が果敢にチャレンジしている姿を見たら、感化される人も少なくないはずです。

その姿に勇気づけられた人たちが、自分も何かにチャレンジしようと一歩を踏み出すきっかけになればと考えています。

CEO for One Monthの体験者が、多くの同世代の人たちにとってのインフルエンサーになってもらえるといいですね。そういう意味で、非常に社会的な意義が強い、私の中でも大事な取り組みのひとつです」

積極的な活動の発信が他国にも注目され、広がりを見せることも

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▲2018年度 CEO for One Monthの最終選考に残ったメンバー(写真中央が小杉山さん)
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2018年にCEO for One Month日本代表となった小杉山浩太朗さんも、積極的な発信で周囲を巻き込み、1カ月間のCEO業務を行ないました(小杉山さんのストーリーはこちら)。日本代表として彼を選んだ理由は――。

川崎 「最終選考になると誰を選ぶかが本当に難しいですが、小杉山さんは最もパッションがありましたね。

彼はニューヨークの大学に通っていますが、選考のために60時間かけて来てくれました。さらに、代表に決まる前から、このインターンシップのためにスケジュールをすべて空けていたんです。絶対にこのチャレンジに受かるんだという"覚悟"を感じました」

CEO for One Month がはじまると、川崎は理念やビジョンの重要性など、経営者としての共通認識を伝えつつも、必要なときにだけ助言をするという形をとりました。彼自身に「何をするのか」を考えさせたのです。

それは、CEOは誰かに指示を出されるものではなく、自分で考え、行動していく立場だからです。それを受けて小杉山さんは「ダイバーシティ」をテーマに、さまざまな活動を実践していきました。

川崎 「たとえば『Youth Executive Board』という、中高生や大学生を集めて、彼らから見た今の社会について議論するという活動。どんな社会だったら自分がもっと夢を追って活躍できるようになるのかを、彼らの目線で考えていくんです。

また、CDO(チーフ・ダイバーシティ・オフィサー)という職務を新しくつくり、ダイバーシティについて考えるワークショップを社内で開いていました。そこでは、アデコグループがダイバーシティに対してどんな考え方で取り組むかについて述べた宣言文などもつくってくれましたね」

特に「Youth Executive Board」の取り組みは、小杉山さんが他の国のCEO for One Month体験者にも発信したところ、アルゼンチンやエクアドルの体験者が興味を持ち、同じような動きが生まれました。「いいものはどんどん広めていこう」というスピード感が、彼の魅力のひとつです。

また、小杉山さんはアデコのこれからに対してのアイデアも提示。

川崎 「われわれは"働きがい"を非常に大事にしていますが、彼は "生きがい"を大事にすると良いのではないかとアプローチしてくれました。"Ikigai"は世界的なキーワードになっているんですが、働くことと生きることは、やっぱり切っても切れない。

ならば『この仕事自体が、自分の生きがいである』と言い切れたら、幸せな人生と言えるんじゃないかと。"生きがい"にあたる言葉って、英語にはないんですよ。だからこそ大事にしていく意味があると彼は考えていました」

若者の"ひたむきさ"が、社内への刺激となる

こうした一連の取り組みは、社員や社長である川崎自身にも刺激を与えています。

川崎 「20歳前後の若者が、大きなビジョンや夢を語り、そのうえで行動に移す姿を見ると、人はやっぱり心動かされますよね。たとえば2017年度にこのインターンシップを経験した学生は、テクノロジー系の分野にものすごく知見があり、新しいテクノロジーを駆使していました。

まさに『デジタルネイティブ』世代だということを間近で感じて、彼らがより活躍するうえでも、われわれ自身はもっとデジタルリテラシーを高めなければいけないと実感しました」

2018年度の小杉山さんは、バイタリティにあふれていたと、川崎は振り返ります。

川崎 「小杉山さんは、本気でダイバーシティを世界に広げて、世界平和を実現しようとしているんです。ものすごく壮大な夢を持っていますし、それを実現しようと海外へ飛び出すなど、きちんと行動に移している。このCEO for One Monthも、その道を切り開くうえで必要な経験だと思ってチャレンジしてくれていました。

大きな志と、それに向かって本気で動く行動力——これは年齢など一切関係ないものですし、彼は今後、世界をリードできる人になるはずです」

一方、小杉山さんも、1カ月間の経験が今にいきていると感じています。

小杉山さん 「何かに取り組む際に何を(what)するかではなく、なぜ(why)するか。自身が人生を通して成し遂げたいことは何で、それはなぜ大切なのか。CEO for One Monthを経験した後にこれらをさらに考えるようになりました。

日本代表として過ごした1カ月は、実際に組織のリーダーとしてアクションを起こすという、アクティブな学びにあふれた時間でした。

川崎さんをはじめ会社全体でサポートしていただけて、感謝しきれない思いです。他の国ではなく、日本で経験できたことを嬉しく思います。日本でのCEO for One Monthはまさに世界一のインターンシップだと感じました」

魅力的で行動力のある若者がたくさんいる――そうした発見と驚きの場である

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▲日本での業務を体験後、選考を勝ち抜けばグループCEOのもとでインターンシップを体験することもできる
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2018年で5回目となり、応募者が年々増えているCEO for One Month。じつは、CEOになりたいという動機で応募してくる人は決して多くないのです。川崎は、これを良い傾向だと考えています。

川崎 「圧倒的に多いのは、『自分の夢ははっきりしていないけれども、このままじゃいけないと思っている人』です。応募することで自分の弱点を克服したい、今までとは違う自分に生まれ変わりたい、成長したいと思っている人。

最終選考に残るメンバーにもそういう人の割合は高いです。すごく良いことですよね。このプログラムを通じて本当に自分がやりたいことは何なのかを振り返るきっかけになると私は考えています。

また、最終選考に残れなかった人たちが、最終選考のプレゼンにチャレンジする人たちの発表を見に来ることもあります。最後のひとりにならなかったとしても、選考過程でいろいろな夢を持った人や、似たような悩みを持っている仲間たちと出会える、良いきっかけにもなっているのではないでしょうか」

川崎は、自分を見つめ直したい、成長したい、何かを変えたいという気持ちを抱えている人にこそ、応募してもらいたいと期待しています。

川崎 「『あなたがCEOになれるとしたら、何のために何をしますか?』と聞かれるなんて、人生の中でもなかなかないですよね。その問いに対する答えを考えるだけでも、自分を振り返ることができるおもしろいプログラムだと思います。

最終的にエントリーボタンを押さなかったとしても、その過程で考えてみるだけで、今まで知らなかった自分に出会えるかもしれません。

世の中にはよく、『最近の若者は~』という若者を否定するような言葉がありますが、『それぞれ個性のあるすごい若者がたくさんいるじゃないか』と毎年そう感じています」

今後も若者の可能性を信じ、多くの人々が自身のキャリアを築いていくための支援をしていきたい――私たちアデコグループは、そう考えています。