セリーヌ・ディオン、 東京ドームで10年ぶり来日公演。場内は感動の渦に

1時間45分にわたってカバー、メドレーを含めて22曲を披露
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写真は2017年7月20日=フランスのコンサートより
Getty Images

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セリーヌ・ディオン、"圧巻唱"に喝采の嵐 東京ドームで10年ぶり来日公演

世界的歌姫セリーヌ・ディオン(50)が26日、東京ドームで10年ぶりの来日公演『Celine Dion Live 2018 in Japan』を開催し、圧倒的な歌唱力で客席を埋め尽くした観客の胸を打ち、場内は感動と喝采に包まれた。

 セリーヌは1994年、97年、99年、2008年と過去に4度の来日公演を開催。14年にも予定されていたが、夫でマネージャーだったレネ・アンジェリル氏の看病や、自身ののどの治療のため全公演中止に。16年1月14日にレネ氏を亡くした深い悲しみが癒えたわけではなくとも、アジアツアーを日本からスタートさせたセリーヌの表情は喜びに満ちあふれ、神々しくもあった。

 ゴールドのジャケットにパンツスタイルで登場したセリーヌは、ストリングスカルテットにホーンセクションを加えたバンドの華やかな演奏に乗せ、「パワー・オブ・ラヴ」からスタート。パワフルなロングトーンを響かせて両手を広げると、大歓声が沸き起こった。

 「こんばんは、東京! みんな元気?」と日本語で呼びかけると、「愛する日本からツアーを始めたかったの。ちょっと緊張しちゃう」と打ち明け、「ありがとうございます、どうもありがとう」と連呼。「ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー」の最後では観客に「一緒に歌おう」と促し、大合唱となった。

 「ビューティ・アンド・ザ・ビースト~美女と野獣」のイントロが流れると歓喜の声が上がり、コーラス担当の男性とともに力強くも美しいハーモニーを響かせて喝采の嵐に。続いて、現在公開中の映画『デッドプール2』のオープニングテーマ曲でセリーヌの1年2ヶ月ぶりとなる新曲「アッシュズ」を披露。映画の映像をバックに壮大なバラードを歌い上げた。

 ステージ中央に集まったストリングス隊とコーラスに囲まれながら披露したアコースティックメドレー「17才の頃」「ア・ニュー・デイ・ハズ・カム」「ユニゾン」に続いては、バイオリンソロでおなじみのイントロが流れるドラマティックな流れに。赤い照明のなかで、1995年放送のフジテレビ系ドラマ「恋人よ」の主題歌として書き下ろされた「トゥ・ラブ・ユー・モア」を情熱的に歌い上げ、場内を感動の渦に巻き込むと、プリンスの「キス」「パープル・レイン」のカバーでも大いに沸かせた。

 アンコールはお待ちかねのイントロとともに、ピンクのドレスに着替えたセリーヌが再登場。映画『タイタニック』の主題歌として知られる代表曲「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」で圧巻の歌唱力、慈愛に満ちた包容力のある歌声で観客を包み込んだ。

 1時間45分にわたってカバー、メドレーを含めて22曲を披露したセリーヌは、万雷の拍手のなか「サンキュー」「バイバイ」とあいさつし、投げキッス。終演後は、今はやりの言葉を用いて「セリーヌ半端ない!」と大興奮の声があちらこちらで飛び交っていた。

 このライブの模様は8月25日にWOWOWで放送される。

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