「私は子宮内膜症。あなたにも知って欲しい病気だから、オープンに話します」

子宮内膜症は女性みんなが知っておくべき病気。だから、自分の体験シェアします。
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Axelle/Bauer-Griffin via Getty Images
LOS ANGELES, CA - FEBRUARY 12: Recording artist Halsey attends the 59th GRAMMY Awards at STAPLES Center on February 12, 2017 in Los Angeles, California. (Photo by Axelle/Bauer-Griffin/FilmMagic)

子宮内膜症、聞いたことはあるけれど自分とは関係のない病気、と思っているかもしれない。だけど、ちょっと待って。

生理のある女性の10人に1人が、子宮内膜症に悩んでいるという。思ったより身近な病気なのだ。女性みんなが知っておくべき、といっても過言ではない。

そもそも子宮内膜症ってどんな病気かあまり知らない、という人もいるのではないだろうか。

子宮内膜症は、本来子宮にあるべき子宮内膜が、卵巣、腹膜など子宮以外の場所にできてしまう病気だ。

生理痛がひどい、セックスをする時に痛みを感じたりするといった症状がある。不妊症になりやすくもなる。

子宮内膜症についてよく知らないと、症状があっても病院に行くのが遅くなり、治療が遅れてしまう。

海外では、子宮内膜症を患った有名人たちが経験をSNSなどでシェアし、この病気についてもっと多くの人たちに知ってもらおうとしている。

ホールジー

子宮内膜症との闘いをSNSで発信している有名人のひとりが、22歳の人気歌手ホールジーだ。

ホールジーは2016年1月に、子宮内膜症であることをTwitterで公表した。


気を失いそうになるほど激しい生理痛に苦しんでいたホールジーは、病院に行っても初めは子宮内膜症だと診断されず、大げさに反応しすぎだと言われた。

心ない言葉に傷付いたホールジーだったが、最終的には子宮内膜症だと判断され、自分が大げさではなかったことが証明された。しかし、同時に子宮内膜症の恐怖に襲われた、と告白している。

それから1年後の2017年1月、ホールジーは子宮内膜症の手術を受けたことをInstagramで公開した。

「今日、つらい手術をいくつか受けました。そのうちのひとつは、子宮内膜症の手術です。私のこれまでの子宮内膜症との闘いを知っている人や、子宮内膜症の経験がある人は、子宮内膜症がどれほど精神的、身体的な苦痛かを知っているんじゃないかな」

「慢性的な子宮内膜症の痛みや、身体が衰弱していくような症状に苦しんでいる人に、子宮内膜症を抱えている時にも、クレイジーで楽しい時間があるってことを伝えたい。私は治療とのバランスをとって、そんな時間をみつけています。あなたにも、そうして欲しいな。数日間、活動をお休みします。SNSは更新できないかもしれないけれど、みんなのこと考えているからね」

レナ・ダナム

女優や作家、監督として活躍するレナ・ダナムも、ソーシャルメディアを通して子宮内膜症を伝えるひとりだ。

ダナムは2016年、Instagramにこう投稿した。

「ご存知かもしれませんが、私は子宮内膜症の治療をしています。子宮内膜症は、10人に1人の女性のリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)に影響を与える病気です。私は体から(素晴らしいお医者さんからも)、今は仕事をやめて休むべきだとはっきり告げられました」

「子宮内膜症に苦しむ大勢の女性には、ゆっくり休むというオプションはありません。だから今休める私は、恵まれていると思います。みんなが健康で幸せに暮らせますように」

ウーピー・ゴールドバーグ

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(Matthew Eisman via Getty Images)

女優のウーピー・ゴールドバーグも、長い間子宮内膜症に苦しんだ。彼女にとって驚きだったのは、自分の娘も含めた多くの人たちが、子宮内膜症について知らなかったことだ。

ゴールドバーグは2009年に開催された子宮内膜症基金のイベントで、子宮内膜症をもっと知って欲しいと呼びかけた。

「私は、女性はみんな子宮内膜症を知っているものだと思っていました。ところが、30代の私の娘は知らなかったのです。彼女はかなり進んだ考えを持った人間の一人です。娘が知らなければ、彼女の19歳と13歳の娘も知っているわけがない」

「そして気付いたのです。もし彼らが知らないのであれば、世の中には子宮内膜症のことを知らない女の子たちが山ほどいるんじゃないか。それは母親たちが教えたくないからではなく、単に子宮内膜症について知ろうとしないからじゃないか。子宮内膜症に関するきちんとした情報がない。だから知らない。それを知るために、今私たちは今ここに集まって話しています」

「私があなたに求めるのは、子宮内膜症について誰かに話すこと。話しにくいことだなんて考えずに、とにかく誰かに話してください。男性も、女性も、性別は関係ありません。子宮内膜症は多くの人が知らない、だけど知らなければいけない病気です」

他にも、スーザン・サランドンケイト・フォードといった有名人たちも、経験をシェアしている。パドマ・ラクシュミは、子宮内膜症基金の立ち上げにも関わった。

多くの女性の健康に大きな影響を与えるから、全員に知って欲しい子宮内膜症。経験をシェアしている女性たちの勇気ある投稿や発言は、つらい症状に苦しむ女性を、治療につなげる一歩になる。

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