立憲民主党のTwitter、10万フォロワーを突破 一方「希望の党」は…【UPDATE】

どちらもできたばかりの政党だが、フォロワー数に大差。その理由は?
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立憲民主党の枝野幸男代表(左)と「希望の党」の小池百合子代表
時事通信社

【UPDATE】2017/10/04 16:56

10月4日午後4時56分現在、立憲民主党のTwitterアカウントのフォロワーが10万を超えた。同時刻の「希望の党」のTwitterアカウントのフォロワー数は3249フォロワー。

枝野幸男氏が10月2日に結成を表明した新党「立憲民主党」の公式Twitterアカウントが、開設から1日あまりの4日午前1時現在でフォロワー数が8万人を超えた。

一方、同じく新党で小池百合子都知事が率いる「希望の党」は、9月26日に公式Twitterアカウントを開設したが、4日午前1時現在、2500フォロワー程度にとどまっている。

他政党のTwitterアカウントと比較した場合、立憲民主党は公明党を抜き、11万フォロワーを誇る自民党に迫る次点となっている。

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各政党Twitterアカウントのフォロワー数
HuffPost Japan

「立憲民主党」と「希望の党」、どちらも設立間もない政党だが、Twitterのフォロワー数には大きな差が出ている。なぜだろうか。これまでのツイートなどを分析してみた。

■ハッシュタグで「#枝野立て」も... 「立憲民主党」Twitterの特徴は

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Twitter/@CDP2017

「立憲民主党」のTwitterアカウントは、枝野氏が設立を表明した記者会見に臨んだ2日午後5時ごろから投稿をはじめた。一番最初のツイートは、4800回以上リツイートを超えた。

この日の会見直後から枝野氏の発言の要点を書き起こして投稿。投稿にはハッシュタグも使用し、「#枝野幸男」「#立憲民主党記者会見」のほか、支持者が考案したと思われる「#枝野立て」「#枝野立つ」も用いている。

これは、2011年東日本大震災時に官房長官として対応した枝野氏に向け、当時Twitter上で書き込まれたハッシュタグ「#枝野寝ろ」をもじった言葉だ。

アカウント開設から1日あまり、4日午前1時現在までのツイート数は75件。枝野氏の発言概要のほか、街頭演説の様子、演説を中継するニコニコ生放送のURL、報道機関のニュース記事や動画もツイートしている。

最近では、政党が広報活動の一環として、党幹部の会見動画などを党のTwitterに投稿する例が増えているが、党機関紙ではなく報道機関のニュース記事をTweetする政党アカウントは珍しい。

また、Twitterユーザーからの声援にも「ありがとうございます。大変嬉しく思います」「ありがたい言葉です。選挙は候補者だけでは行えません。是非ともよろしくお願いいたします」と、Twitterユーザーに対し"お礼"と支持の呼びかけを返信している。

同様の例は「日本のこころ」のTwitterでも見られるが、一方通行的にSNSで告知する政党のアカウントが多い中で、珍しい運用だ。

特徴は、返信内容にもあった。

「草の根」「ボトムアップ」――これは、枝野氏が新党結成の会見で用いた言葉だ。

こうしたもの以外にも、「見た目は『冴えないおじさん』かも知れませんが、知性と勇気のある立憲民主党のリーダーです」と、枝野氏の親近感をアピールする工夫もみられた。

設立間もない政党ゆえか、公示日まで一週間しかない「背水の陣」ゆえか、SNSならではの「距離の近さ」をなんとか活かそうと模索する様子が見て取れる。好意的なつぶやきには積極的に「いいね」をしている。

枝野氏個人のTwitter(約4万1000フォロワー)によると、党公式Twitterは担当者が「文字通りの不眠不休に近い状態」で運用しているという。

■ツイート数はこれまでに○件 「希望の党」のTwitterの特徴は

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Twitter/kibounotou

「希望の党」は9月26日にTwitterを開設。同日中にTwitter開設の挨拶と、党のPR動画を投稿した。一番最初のツイートのリツイート数は、10月4日午前1時現在、100リツイートほどに留まっている。

翌日27日には、結党会見の写真を投稿している。投稿ではハッシュタグ「#希望の党」を用いていた。

だが、その後は6日間にわたって投稿が途絶えた。

最新の投稿は10月3日、政党ホームページの開設を案内するもの。この日に発表された衆院選の1次公認候補発表に関する内容は、、10月4日午前1時現在投稿されていない。

アカウント開設からおよそ1週間、投稿されたのは4件だった。開設1日あまりで75件を投稿した「立憲民主党」と比べると対照的だ。

ただ、小池氏がこの間何も発言していなかったわけではない。テレビをつければ、ニュースに小池氏の姿が登場しない日はなかった。

なにがあったのか。

この間、「希望の党」をきっかけに、政局は大きく動いた。衆院解散翌日の9月29日、小池知事から"合流"する民進党所属の衆院選候補予定者について、政策が一致しなければ公認から「排除いたします」という発言が飛び出した

それ以前にも、小池氏は「(民進離党組の)全員を受け入れることはさらさらない」と述べ、候補者を選別する考えを鮮明にしていた。

政党を結成する以上、憲法観や安全保障政策など国家の根幹に関わる政策について、公認予定者の考え方を一致させようとする戦略からだろう。

ただ、これに反発したのが、衆院解散直後に「希望の党」への"合流"を決めた民進党、とくに同党のリベラル派だった。「排除」発言前日の9月28日、前原誠司代表は党両院議員総会でこう語っていた。

「他党に合流するのではなく、我々が新たなプラットフォームをつくる」

前原氏は、民進がこれまで積み上げた理念や政策が「希望の党」に継承されると、仲間たちに説明した。

ところが翌日、小池氏から飛び出したのが「排除」発言だった。

希望の前衆院議員らからも「ここまでやるとは思わなかった。ムチャクチャだ」「この騒ぎで(小池人気に)水を差した。明らかにマイナスだ」と不満の声が漏れる事態を招いた。

民進分裂、立憲民主を生んだ前原氏の誤算 野党細分化へ:朝日新聞デジタルより 2017年10月3日07時03分)

結果として、小池氏の発言に反発したリベラル派が民進党から分裂し、枝野氏が率いる「立憲民主党」が誕生する契機となった。

10月4日午前1時現在、「希望の党」のTwitterでは、小池代表の発言内容は投稿されていない。

小池氏自身は、個人のTwitterアカウントを保有しており、フォロワー数は47万を誇る。自民党と袂を分かった2016年の都知事選、2017年夏の都議選でも活用していた。

だが、10月4日午前1時現在、小池氏が「希望の党」についてTwitterで言及していない。また、「希望の党」の公式アカウントをフォローしていない。

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HuffPost Japan

Twitterのフォロワー数と政党支持率に必ずしも相関関係があるわけではないが、衆院選(10日公示22日投開票)を控え、各政党がSNSでどんな広報活動をするのか(あるいは、しないのか)が注目される。

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<各政党のTwitterアカウント一覧(フォロワー数順 *10月4日 午前1時現在)>

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【注】「希望の党」はTwitterアカウントのプロフィール欄で「公式」と称しているが、Twitter公式の認証マークは付いていない。ただ、9月27日の結党会見でTwitter開設を発表していたため、記事中では「公式」アカウントと表記した。

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