その痩せっぽっちで汚れた猫に出会ったとき、カリフォルニア州ロサンゼルスに住むコナー・マニングさんは恋人と別れたばかりだった。
猫は、落ち込んでいるマニングさんに甘えてきて離れようとしなかった。
あまりの可愛さに、マニングさんは猫の行動をツイートし始める。
それは、人間と猫の間に生まれた、深い絆の始まりとなった......。
「ものすごく人懐っこい猫に、道で出会って仲良くなった」
「後をついてきた」
「家の中に入ってきたぞ」
「一緒にベランダにいる」
「名前はソックスにした」
「めちゃくちゃ仲良くなってしまった」
「家の中に戻った」
「ソックスがのどをゴロゴロさせてる」
「もしかして自分は猫を飼っているのか?」
「ソックスは、家の中があまり好きじゃないみたいだ。もちろん、好きな場所で好きなことをやっていい。もし家にいたいようだったら、ご飯をあげよう」
「ここで寝たいかもしれないから、念のためベッドを作ってあげた。何かソックスが食べられるものがあったらよかったんだけど」
「家を出なきゃいけなかったけど、ソックスは寝ていたから、水と遊ぶための箱を置いてきた。帰った時にまだポーチにいてくれるといいんだけどな。いなくなったとしても、また遊びに来て欲しい」
「家に帰ったらソックスはもういなかった。安全な場所で幸せに生きていて欲しい。また来てくれたらいいな」
「ソックスが帰ってきたよ!!!」
「明日、エサとノミの薬を買ってこよう。猫のこと全然知らないから、これから猫に必要なものを調べる」
「ソックスが、のどをゴロゴロ流しながら、手をモミモミしている。可愛すぎて死ぬ」
「世界で一番眠たい靴下(ソックス)だから、起こさないで」
「ソックスに飼い主がいないかどうかを調べるために、明日獣医に連れていって、マイクロチップが埋め込まれていないか調べよう」
「獣医にきました。お利口にしているソックス」
「マイクロチップはなかった!生後6カ月らしい。これから一緒に住むことになるのだろうか。今のところ、何の計画もない」
出会い、突然の別れ、そして再会と物語のような展開のツイートに思わずドキドキしてしまう。
ところが、家族になろうとしたマニングさんとソックスの前に、大きな壁が立ちはだかった。
実はマニングさんは、猫アレルギーだったのだ。
「ソックスと一緒にいられないかもしれない。24時間一緒にいると、ひどいアレルギーになるんだ」
マニングさんは、ソックスを飼ってくれる人を探し始めた。
「職場で、ソックスを飼ってくれる人がいるかもしれない。一生の家族がみつかればいいけれど。それまでは自分の大切な家族だ」
だけど......。
「うんこしたいのに、ソックスがトイレにいて邪魔する」
「こんな顔をされたら、仕事にいけないじゃないか」
マニングさんは気付いた。もうソックスと離ればなれになるのは無理だ。
そして解決法をみつけた。「アレルギーの薬を飲んだら、症状が落ち着きました」と、マニングさんは動物ニュースサイト「The Do Do」に語る。
アレルギーという障害を乗り越えたマニングさんとソックスは、正式に家族になった。
「我が家へようこそ、お嬢さん。これから一緒に住むんだよ」
「ソックスのためなら死ねる」
恋人と別れて傷心だったマニングさんのTwitterやInstagramは、今ではソックスとのラブラブな写真でいっぱいだ。
ソックスも、Instagramアカウントもつくってもらって、フォロワーは7000人を超える。
「ソックス、帰ったよ〜」
............
「家族のかたち」という言葉を聞いて、あなたの頭にを浮かぶのはどんな景色ですか?
お父さんとお母さん? きょうだい? シングルぺアレント? 同性のパートナー? それとも、ペット?
人生の数だけ家族のかたちがあります。ハフポスト日本版ライフスタイルの「家族のかたち」は、そんな現代のさまざまな家族について語る場所です。
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