カシオ計算機が、デジタルカメラ事業から撤退することになった。5月9日の決算説明会で発表された。
共同通信によると、スマートフォンの普及でデジタルカメラ市場が縮小して、赤字が続き、抜本的に採算を改善するのは難しいと判断したという。
カシオは1995年、世界初の液晶付きデジタルカメラ「QV-10」で市場に参入。2002年にはカードサイズの「EXILIM」(EX-S1)を発売するなど革新的な製品を多く手がけてきた。
NHKニュースによるとカシオは、ピークの2007年度には685万台のデジタルカメラを出荷した。しかし2017年度の出荷台数は、ピークの10分の1を下回る55万台まで落ち込んだ。デジタルカメラ事業は49億円の営業赤字となり、2年連続で赤字となっていたという。