こんにちは。TAKEです。
めでたく第2回を迎えました『ハイシー en』。今回のゲストは、前回のAKIKOさんからご紹介いただきましたFUMIさんです!AKIKOさんいわく「何も引かない、何も足さない。不思議な魅力がある」というFUMIさん。私も仕事で何度か関わらせて頂いたことがありますが、じっくりお話させて頂くのは初めてに近いので楽しみです!
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■FUMIさんプロフィール
兵庫県出身。商社、設計事務所を経て、1993年8月にエン・ジャパンの前身
の『日本ブレーンセンター』に中途入社。制作庶務から始まり、様々な事業の
事務畑一筋で会社の発展と共に歩んできた。プライベートでは使用済のカッ
ターの刃をどこに廃棄したら良いか分からず、ペットボトルの中に10年分く
らい溜めこんでいる「捨てられない女」の一面も。
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■「愛」の裏側。夫以外の人を・・・。
TAKE
FUMIさん、よろしくお願いします!
ありきたりな出だしで申し訳ありませんが、20年以上って...凄いですね!
FUMI
自分でもそう思います(笑)。
正直最初は、2、3年くらいで良いかな~って思ってたんですけどね...。「そろそろいいかな」「もうダメだ」って思う度に、社内で転機というか、環境の変化があって、気付けば20年も経っていました。
TAKE
例えばどんな転機があったんですか?
FUMI
たくさんあり過ぎるんですが、例えば雇用形態。最初はアルバイト入社だったんですが、そこから契約社員になり、正社員になり...と。あとは、夫の転勤に伴って東京に異動することになったり。その他では部署異動ですね。これはもう、何度も経験しています。
TAKE
私が知っているのは直近の10年程ですが、FUMIさんはどんな環境でも、いつもニコニコ笑顔を絶やさずに仕事をしてらっしゃいますよね。すごく感じが良くて、謙虚さというか、相手に対する「愛」を感じます!
FUMI
ありがとうございます(笑)。
どれだけ長くやっていても、上を見ればいくらでも凄い人はいるので、天狗になんかなりようがないですからね。今も社会人として、人間として、尊敬できる人は社内にたくさんいますし。あとは、もし私が控え目な感じに見えているとしたら、それは私が臆病だからだと思います。「いつか相手をがっかりさせてしまうんじゃないか」って思うと、人付き合いにそれほど積極的になれない。深入り出来ないんです。でもそのお陰で、ここ何年かは夫以外の人はそれほどがっかりさせていないと思います(笑)。
TAKE
そんな深い闇があったんですね...。話題を変えましょう。
■「100%の仕事」をした上で。
TAKE
女性が長く働き続けるために必要なものを挙げるとしたら、「会社の環境」「制度」「個人のメンタル」など色々あると思いますが、その中でFUMIさんが最も優先順位が高いと思うものは何ですか?
FUMI
「環境」ですね。制度があり、個人のメンタルがしっかりしていたとしても、結局は周囲がサポートしてあげられるような環境がないと成立しないと思うので。それほど難しいことではなく、要は周囲に「余裕」があれば良いと思うんです。人のことを考える・察する・思いやる余裕がなければ、頭では分かっていても、なかなか実行できないですからね。あとは家庭環境、家庭の協力も大切です。子どもがいたり、親が高齢になったりすると、自分の力だけではどうにも出来ないことも出てきますから。
TAKE
なるほど。社内環境で言うと、周囲の方の「余裕」っていうのは、どうすれば生まれますかね?
FUMI
今まで120%の力でやっていたんであれば、それを100%にして、あとの20%で周りの人のことを考えてあげれば良いと思います。もちろん、今まで80%程度の力でしかやってこなかった人は100%頑張るべきですが。決して「ラクをしましょう」と言いたいんじゃありません。やるべきことはしっかりやりきった上で、周囲のことも見渡せる心の余裕というか、あそびの部分を一人一人が持てるようになったら、皆がすごく働きやすい環境になると思うんです。
TAKE
とにもかくにも「まずは100%やりきる」ということが前提なんですね。身が引き締まります!
■「お局」宣言。
TAKE
仕事をする上での目標や、モチベーションになっていることはありますか?
FUMI
「目標」というのは特にないですね...(笑)。
「いつまでにこうなりたい!」とか「これを達成するぞ!」みたいなタイプとは真逆だと思います。ただ、与えられた・任された仕事に関しては、自分を信じて任せて頂いたと思い、しっかりやり切る。これだけは心がけています。もちろんその過程では最大限の工夫と効率化を図ります。
TAKE
では、仕事をする上での「こだわり」のようなものはありますか?
FUMI
「こだわり」とは少し違うかもしれませんが、何事も「結果オーライ」と思うようにしています。これは、今と昔とで自分の中での意味は変わってきていて、昔は文字通り「結果が良ければそれで良し」という場当たり的な意味だったのが、今では「ここまでやり切ったんだから、それはそれで良いじゃん」という意味になっています。そのかわり、後悔しなくてすむように、いつも精一杯がんばるんです。あとは「因果応報」ですかね。笑顔で接すれば、大体の場合、笑顔が返ってきますし、人に親切にすれば、自分にも親切が返ってきます。私は常日頃からそれを期待して生きていますよ(笑)。実際に、不思議なほどそれは自分に返ってきていると思います。
TAKE
「期待してる」というのは意外でしたが、そう考えるだけで人にやさしくできて、周囲もハッピーになるなら、そっちのほうが断然良いですね!では最後に、今の会社に「足りないもの」を挙げるとしたら?
FUMI
若い人が多くなってきた中で、いわゆる「お局さま」的な存在の人が少ないのかな~とは思っています。ドラマとかに出てくるような意地悪な人ではなく、時には厳しく、時にはやさしく、仕事でもプライベートでも頼りになるような。そういう人の存在が、社員のメンタルケアにはもちろん、礼儀や行儀といった部分にも影響してくる気がします。じゃあ私がなれよ!って言われそうですが、自分は3歩あるく毎にいろいろ忘れてしまうようなタイプなので、いつも同じことばっかり言ってる単なるしつこいオバチャンになっちゃいそうで...自信ないですね。でもそんなことばかり言っててもダメですもんね。がんばります!
TAKE
ありがとうございました!FUMIさんなら素敵なお局さまになりそうですね!
@美の邸 新宿東口駅前店
この後もお酒を飲みながら話は続き、「どんな人になりたいですか?」と尋ねたところ「傍から見て"かっこいいな" "ああいう人みたいになりたいな"と思われるような人になりたい」という答えが返ってきました。「もう十分なってますよ!」と言っても「まだまだ私なんて...」と謙遜し、カメラを向けると変顔で応じてくれる...そんなFUMIさんはやっぱりかっこ良かったです。
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