大統領選が行われた現地時間11月8日から9日の夜にかけて、カナダ移民局のウェブサイトがダウンした。
アメリカ大統領選で、トランプ氏がリードしている状況を見たアメリカ人たちがカナダへの移住を真剣に考え、アクセスが集中したのが原因のようだ。
「カナダ移民局のサイトがダウンして使えなくなってる。すごくたくさんの人がアメリカ大統領選の結果を見てビビってるみたい」
「アメリカ人の皆さん、残念ながらカナダの移民サイトがダウンしてます」
ウェブサイトは、現在途切れ途切れにしかつながらない。ハフポストUS版がカナダ市民権移民省にコメントを求めようとしているが、まだコンタクトがとれていない。
カナダの人たちは、アメリカ人の移住をどう考えているのだろう。
カナダのジャスティン・トルドー首相は、3月にハフポストカナダ版が開催したグローバル・タウンホール・ミーティングで「トランプ氏が大統領になったらカナダに逃亡しようと考えているアメリカ人を歓迎しますよ」と冗談まじりに話している。
また、「アメリカ人の難民は、ケープ・ブレトン島にきたらいい」というウェブサイトが話題になっていることについて聞かれた首相は、笑顔で「ケープ・ブレトン島は1年を通して、過ごしやすい場所ですよ」とも答えた。
しかし、カナダ国民はそれほど歓迎していないようだ。11月8日に発表された世論調査では、ほとんどのカナダ人がトランプ大統領から逃げだしたいアメリカ人を受け入れることに反対している。
「トランプ氏が大統領になったことでカナダに移住したいというアメリカ人を受け入れますか?」という世論調査の結果。「はい」が緑、「いいえ」が赤「わからない」が黒。グラフは左から全体、男性、女性、18〜34歳、35〜49歳、50〜64歳、65歳以上。ほとんどが「いいえ」と答えている。
同じ調査では、ほとんどのカナダ人がクリントン氏を支持していることも明らかになった。「カナダ人は今回の大統領選の結果を、心配しながら見守っています」と世論調査を実施したメインストリート・リサーチの代表キト・マギー氏はコメントした。
絶望的になっているアメリカ人にとっては残念なニュースだが、隣国に平安の地を見つけるのはそう簡単ではないようだ。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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