カナダ空軍機が墜落。新型コロナの一致団結を呼びかける任務に当たっていた

墜落したのはエアショーで有名なアクロバット飛行隊の航空機。1人が死亡しました
|
Open Image Modal
墜落で亡くなったジェン・ケイシー大尉
JOE A. KUNZLER/AVGEEKJOE PRODUCTIONS

カナダ・ブリティッシュコロンビア州で5月18日、カナダ空軍の飛行機が墜落した。

カナダ空軍は事故の後、1人が死亡し、もう1人が重症ではあるものの命に別状はないと発表した。

「大変残念なことに、カナダ空軍・スノーバーズのチームメンバーの1人が亡くなり、もう1人が重症を負っています。我々は巻き込まれた人たち全員の家族に連絡をとっており、新しい情報がわかり次第、連絡します」

事故はバンクーバー北部の町カムループスで起きた。墜落したのはエアショーで有名なカナダ空軍のアクロバット飛行隊「スノーバーズ」の飛行機だ。

スノーバーズの戦隊はこの日、新型コロナウイルスの最前線で働く人たちに敬意を表し、一致団結を呼びかけるための全国ツアー「オペレーション・インスピレーション」に当たっていた。

空港の近くに住むブライデン・レガメーさんはハフポストカナダ版に、墜落音が聞こえた時の様子を次のように語る。

「飛行機が離陸する音が聞こえ、その数秒後に2度の大きな爆発音が聞こえました」  

「そして、スノーバードの尾翼が道の左側に見えました。少なくとも飛行機の半分、真ん中から頭にかけての部分が、道に墜落していました」

Open Image Modal
墜落の後、煙が立ち上った
COURTESY MIKE TRAFFORD/TWITTER
Open Image Modal
墜落現場で救助に当たる救急隊員
BRENDAN KERGIN/CASTANET KAMLOOPS/CANADIAN PRESS

墜落現場の近くに住むタミー・フランズマンさんは、どこかの家が爆発したのかと思ったと話す。家から出ると、裏にある近所の家から煙が上がっており、道を挟んだところに飛行機の尾翼が見えた。

「その時に、通りから数軒先の家の屋根にパイロットがいると聞きました」と説明する。

Open Image Modal
怪我人を運ぶ救急隊員
BRENDAN KERGIN/CASTANET KAMLOOPS/CANADIAN PRESS

カムループスで墜落した飛行機を撮影された思われる動画もTwitterに投稿されている。

動画には、2機のスノーバーズの飛行機がカムループス空港と思われる場所から離陸する様子がうつっていて、そのうちの1機が空中に上昇した後に向きを変え、その後に地上に墜落している。

動画には、少なくとも1人が飛行機から脱出する様子が映っている。脱出した人物は、木立に隠れて見えなくなり、その後に爆発音が聞こえた。

■悪天候でスケジュールが遅れていることを報告していた

墜落の数時間前、スノーバーズはサーモンアームからカムループスに向かっていることを報告する編隊飛行の動画を投稿していた。

さらに墜落の発生前には、悪天候とと視界不良のためにカムループスからケローナへ向かうスケジュールが遅れていることを、Twitterで報告していた。

スノーバーズの飛行機は、2019年10月にもアメリカジョージア州でのエアショーの最中に墜落事故を起こしている。この事故では、パイロットは飛行機から脱出し軽傷で、飛行機は畑に墜落して怪我人はいなかった。

ハフポストカナダ版の記事を翻訳・編集しました。