“イケメン首相”がつづった、息子たちへのメッセージ 「男らしさのプレッシャーから逃げて欲しい」

「フェミニスト」と明言するカナダの トルドー首相
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2017年、性的少数者のプライドパレードに参加したトルドー首相と家族
GEOFF ROBINS via Getty Images

ルックスのみならず、ダイバーシティ(多様性)やインクルージョン(社会包摂)に積極的な政治家として、何かと話題になるカナダのジャスティン・トルドー首相。

I My Kids to Be Feminists なぜ私の子供たちがフェミニストになるよう育てているのか が反響を呼んでいる

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トルドー首相
AFP/Getty Images

トルドー首相は2016年、「自分はフェミニストだと言い続ける」と宣言するなど、自分がフェミニストだという姿勢を明らかにしている。

トルドー首相は、娘1人と息子2人の父。エッセイでは子供たちを取り巻く社会に思いを寄せる。

2017年になっても、カナダや 世界では、女性や少女たちは依然として暴力、差別、制限するステレオタイプ、彼女たちが夢の実現にたどり着けないような、不平等な機会に直面しています。輝やかしくて思いやりのある私の娘は、人であるにもかかわらず、単に女性というだけで真剣に彼女の声に真剣に耳を傾けない人たちがいまだにいる世界で育っていくのです。

トルドー首相は、娘だけでなく、息子たちにもフェミニストになって欲しいと言及した。いわゆる「男らしさ」に自身も周りも苦しむことのないように、と。

息子たちには男性自身やそのまわりの人たちに大きなダメージを与える、特定の男らしさの重圧からは逃げてもらいたい。自分らしくいられることに心地よさを感じて欲しいし、権利が何かということに立ち上がり、誇りをもって自分自身をみられるフェミニストになってほしい

トルドー首相は45歳。2015年の初組閣の際、閣僚30人のうち男女比を半数ずつにした上、先住民のルーツを持つ人や難民として移住した人も入閣させた。その理由を問われた首相は「なぜって2015年だから」と答えたのが話題に。2017年1月の内閣改造でも、男女同数を維持した。

フェミニズムは、男女平等、という信念だけではない。それは、私たちが平等なら、全員がより自由であるという考え方でもある

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2015年の組閣の顔ぶれ
AFP/Getty Images