写真は2014年11月25日、当時、セヌリ党代表最高委員だった金氏が、ボランティアの女性らとキムチを漬ける行事に参加した様子。
MERS(中東呼吸器症候群)の感染者が拡大している韓国で、与党・セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表が、キムチやコチュジャンをたくさん食べる韓国人は「MERSを克服できる」と、セヌリ党の議員総会で発言し、話題になっている。
「私が連日、MERSの現場を訪れているので、私を避ける人もいる。
本当に握手したがらない人もいる。何の心配もいらない。
私が毎日、家に帰ると孫たちがいるけれど、どれだけ抱き上げてチューしても何の問題もない。
コチュジャン、キムチをたくさん食べる我が民族はみんな、MERSより恐ろしいSARSも克服した。
みなさん、MERSは必ず克服できる。みなさん、頑張りましょう」
韓国ではMERSを巡る様々な噂が飛び交っており「キムチやニンニクに予防効果がある」もその一つ。韓国ケーブルテレビのJTBCは「直接の関係があるという研究結果はまだ出ていない」と報じている。
韓国では、政府の初動対応のまずさがMERSの感染拡大を招いたとの批判が強い。その与党の代表者の発言に対し、Twitterでは、以下のような反応が出ている。
「MERS消えろ!キムチ様がやってくださるはずだ!!」
「キムチやコチュジャン食べてMERSを克服できるという論理には笑ってしまう。普段キムチやコチュジャンを毎日食べる人も死んでいるのに、よくもこんな話を恥ずかしげもなくできる」
死んだ23人は、キムチやコチュジャンを避けてたから死んだのか? K-POP民族、韓流民族…「民族」をつけても、MERS対策が無能だったことの免罪符にはならない。
「ついに、うちのお母さんも、キムチを食べればMERSを予防できるとか言い出した」
この記事はハフポスト韓国版に掲載されたものを翻訳、加筆しました。
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