カルバン・クライン 広告が批判を受け謝罪 物議となった「クィア・ベイティング」とは?

有名モデルと女性ロボットのキスシーンが「性的指向の曖昧をほのめかし、搾取的」と批判を受けた。
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カルバン・クラインは、最近公開した広告への批判を受け、謝罪声明を発表した。

人気モデルのベラ・ハディッドとロボットが出演する広告が、「クィア・ベイティング」だと批判を受けたためだ。

クィア・ベイティングとは、LGBTQやその関係について言及しないにも関わらず、性的指向の曖昧さなどをほのめかし、注目を集める搾取的な戦略だ。

カルバン・クラインは、5月半ばにTwitterで発表した声明文で、キャンペーン動画でのハディッドとミケラと名付けられたロボットのキスシーンへの反発について説明した。

同ブランドは「異性愛者と自認している」ハディッドを「同性同士」のキスシーンに登場させることは、クィア・ベイティングの誤解を招いた、と認めた。

 

「長年に渡り、LGBTQ+の権利を支援してきた企業として、LGBTQ+コミュニティーを不正確に表現することは私どもの意図するところではありませんでした。不快に感じられた方々に謹んでお詫び申し上げます」と述べた。

また、このビデオは「性自認や性的指向などにとらわれず幅広いアイデンティティーの表現の自由を推進すること」を意図されたものだったと述べた。

ハフポストUS版はハディッドの代理人に問い合わせたが、迅速な返答は得られなかった。

広告については、ニューヨークマガジン副編集長のマディソン・マローン・カーチャー氏がTwitterで、「無神経」と指摘し、6月のLGBTプライド月間(アメリカをはじめ、世界各地でLGBTの権利や文化、コミュニティー支援のためのイベントが開かれる)のたった数週間前に公開されたことを皮肉っていた。

ハフポストUS版の記事を翻訳、編集しました。