そもそも、シャツのボタンが男女で掛け合わせが違うのはなぜ?

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Woman's hands buttoning man's shirt
Creatas Images via Getty Images

ボタン式のシャツは、男性用と女性用でボタンの掛け方が違うことくらいご存じだろう。恐らく、それほど気に留めたことはないと思うが、この違いにはとても面白い裏話がある。

テレビ番組「Today」の「What’s Trending(今の流行り)」コーナーで、司会のマット・ラウアーとサバンナ・ガスリーが真相にたどり着いた。実は、ボタンの違いの由来は、13世紀頃、ボタンが発明された時にまで遡る。

女性用ブラウスブランド「エリザベス・アンド・クラーク」の創始者メラニーM. ムーアは、歴史的な理由があると言う。「大抵の新技術がそうであるように、13世紀にボタンが発明された時、ボタンはとても高価なものでした。当時の裕福な家柄の女性は自分で服を着ることはありませんでした。女中に着せてもらっていたのです。人口の大多数が右利きであることから、ドレスのボタンは対面から留めやすいように取り付けられていたのです」

面白い! この伝統が今も続き、ムーア社のシャツも含め、現代の女性用のシャツは左側にボタンが付いている。

男性用シャツはどうかというと、ボタンが右側に付けられているのには、いくつか説がある。「どの時代について語っているのかはっきりさせることが重要だと思います。シャツやジャケットにボタンが付けられるようになったのは、比較的新しい現象ですから」と、ファッション歴史家でありハーバード大学アメリカ史学博士号候補者、クロエ・チャピンさんはこのように述べる。「ですが、一般的に、男性用ファッションの多くの要素は軍隊に由来していることが多いのです」

男性用シャツのボタンについても、右利きが多いという想定が大きな意味を持っている。シャツの裾に挟み込んだ武器は、利き手側からの方が取りやすい。チャピンさんは、「武器を取りやすいかどうかが、実質的にすべてを決定していました」と語る。

チャピンさんによると、この昔の伝統が今でも残っている理由について、別の説があるという。「1880年代、さらに昔の男性風の女性服が流行しました。ですが、多くの地域では女性が公共の場で男性のような格好をすることは法律で禁止されていたのです。ですから、ボタンの留め方に違いを設けることで、女性服を着ていると証明していたのかもしれません」

女性の服装について規制する法律はなくなったが(ありがたいことだ)、男女のシャツの違いの起源を知ると興味深い。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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