バターが2015年度は全国で7100トン不足する見通しだと、生乳生産者や乳業メーカーで作る業界団体「Jミルク」が5月25日に発表した。農林水産省は、最も需要が高まるクリスマスに向けて不足分を補うため、2014年度に続いて緊急の追加輸入を決定する方針を固めた。時事ドットコムなどが報じた。
Jミルクによると、2015年度の生乳生産量は733万1000トンで前年並みの見通し。地域別では、北海道が前年度比1.2%増の387万7000トンの一方、残る都府県は合計で1.6%減の345万4000トンと、回復が遅れている。
バターは、今年度の生産量が5.2%増の6万4800トンなのに対し、需要は7万4700トンの見通し。国際約束による輸入分2800トンを加えても、7100トン不足する計算だ。
(時事ドットコム:バター追加輸入へ=安定供給目指す-農水省 2015/05/25 18:48)
47NEWSによると、バターは民間が輸入する場合、高関税が適用されるため、国が一括して一定量を低関税で輸入する仕組みが中心。2015年度の国際約束に基づく最低輸入量はすでに上限に達しているという。
国内では酪農家が減少している。牛乳を優先的につくるため、バターなどの加工に回す生乳が不足する傾向があるという。バターは2014年、クリスマス前の需要期を中心に品薄となり、国は2014年度、追加輸入を2度にわたって行った。
農水省は、サイト上に「バター不足に関するQ&A」のページを設けている。
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