西アフリカ・ブルキナファソで27年間にわたり国の実権を掌握してきたブレーズ・コンパオレ大統領が10月31日、地元ラジオを通じた声明で辞任を発表した。今後の大統領の地位を巡っては、3人の軍人が争っているとワシントン・ポストが報じている。
ブルキナファソでは2015年に大統領選挙が行われる予定だが、コンパオレ氏は再選を可能とさせるために憲法を改正するよう議会に求めたため、これに抗議する市民が大規模デモを繰り広げ、30日にはデモ隊が国会議事堂に放火する騒ぎとなった。
このため、軍のトラオレ参謀長は30日、軍が政権掌握を宣言。夜間外出禁止令を布告すると同時に、1年以内に選挙を実施する方針を示した。
コンパオレ政権の崩壊は、突然のことのように見えるかもしれない。しかしこの動きについてVOXニュースは、アフリカ諸国で長年の問題として存在していた汚職や経済格差などの不満によって、民衆が突き動かれて発生したものだと指摘している。
今週ブルキナファソで起こった出来事を、写真で紹介しよう。
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10月28日、野党支持者がコンパオレ大統領の任期延長に対して、首都ワガドゥグで抗議した。
(ISSOUF SANOGO/AFP/Getty Images)
女性も立ち上がった(10月27日)。
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治安部隊は催涙ガスで応戦。(10月28日)。
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ガスマスクで備える抗議者もでてきた(10月28日)。
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10月30日には、議会の外で自動車が燃やされた。
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議会のそばで抗議する人。後ろではバイクが燃えている(10月30日)。
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野党議員を煙が上がる建物から守るように避難させる市民(10月30日)。
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10月31日、市民はワガドゥグ陸軍本部の前に集結。大統領退陣を要求した。
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大統領辞任のプレスリリースに耳を傾けるブレキナファソの兵士(10月31日)。
(ISSOUF SANOGO/AFP/Getty Images)
暫定リーダーの発表を待つ市民(10月31日)。
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焼き討ちされた大統領の親戚の家やホテルから、使えるものを漁る人々(10月31日)。
(Lougri Dimtalba/Anadolu Agency/Getty Images)
抗議の後、議会の内部は黒焦げになっていた(10月31日)。
(ISSOUF SANOGO/AFP/Getty Images)
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを、ハフポスト日本版が編集・加筆しました。
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