8月20日は「蚊の日」です。
暑い時期に出てくる蚊ですが、気温が高いほど活発に飛び回るわけではなさそうです。蚊は猛暑になると人間と同じように夏バテするというのです。
蚊の活動が活発になるのは25〜30℃
「気温が25〜30℃になると蚊は活発に活動します。この気温だとわずか10日ほどで卵から成虫になるため、条件が揃えば爆発的に増えることがあります」と話すのは、アース製薬・虫ケア用品ブランドマネージャーの北口明宏さんです。
「しかし、30℃を超え暑くなると徐々に動きが鈍くなり、35℃以上の猛暑日は、植木の葉裏などの日陰に身を潜めています。実際、35℃以上になると刺されにくかったという実験結果もあります。ただし、日が落ちて気温が下がればまた活発になるので、無防備でいいわけはありません。蚊の対策をしっかりと行ってください」(北口さん)
気温が低いと活動が鈍くなる
「蚊は15℃以下の気温になると活動が鈍くなります。冬になるとアカイエカは成虫(メス)が休眠状態で越冬し、ヒトスジシマカは卵の状態で越冬します。また、ビルの下水槽などで発生するチカイエカは冬でも休眠せず、気温が高ければ吸血活動もします」(北口さん)
アース製薬の研究所では研究のために蚊を1年中飼育しています。採集してきた“野良”の蚊は病原体を持っている可能性があるので、大学や公衆衛生の研究機関から譲り受けた“由緒正しい系統”の蚊だそうです。
「彼らが暮らす環境は、1年を通して温度25〜27℃、湿度60〜70%に設定され、人間よりも快適な条件で過ごしているかもしれません」(北口さん)
それにしても、気温が30℃を超えると動きが鈍くなるのですから、蚊も夏バテしていたのですね。
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