カンフー映画の大スターだったブルース・リーの生涯を振り返る展示会の開幕式が19日、香港文化博物館で行われた。死去からちょうど40年に当たる20日から5年間開催される。時事通信が伝えた。
産経新聞によると、映画「死亡遊戯」で着用した全身黄色の衣装や、別の作品のアクションシーン構想を描いたスケッチなど映画関連の展示のほか、武術の訓練に使った防具や家族に宛てた手紙など、遺族が運営する基金会などが提供した品を陳列。
会場を訪れたブルース・リーの娘、シャノン・リーさんは「これまでになく大規模で詳細な展示にわくわくしている。父は映画だけでなく、哲学などで今も人々を魅了し続けている」と話した。
ブルース・リーは、1940年、中国古典劇俳優の父の巡業先、米サンフランシスコで生まれる。香港に戻り中国武術を習得し、65年から映画などに出演。71年に映画「ドラゴン危機一発」、72年「ドラゴン怒りの鉄拳」、73年「燃えよドラゴン」などに主演したが、同年7月20日、32歳で死去。日本では没年の12月に「燃えよドラゴン」が公開され、彼の筋肉美や端正な格闘スタイルが人気に火をつけた。当時の少年たちの間で、叫び声「アチョー」がはやり、武具「ヌンチャク」もブームとなった。
(コトバンク「ブルース・リー」より)
■竹中直人さん「永遠に消えない存在」
ことしはブルース・リー死去、そして「燃えよドラゴン」製作から40年となる記念の年にあたる。日本では「燃えよドラゴン 製作40周年記念リマスター版」ブルーレイが発売され、18日、記念上映会に俳優の竹中直人さんが登場した。
共同通信によると、映画公開当時は18歳だったと振り返り「40年もたってしまったんですね」としみじみ振り返り、ブルース・リーの演技を「キャラクター、表情、動き、髪形、まなざし、あの声に圧倒されました…永遠に消えない存在ですね」と絶賛。名ぜりふ「考えるな、感じろ」について「僕も何も考えず、そのまま生きてます。台本も読まない俳優で、その場のノリ一発」と語り、笑いを誘った。
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