「失踪の女子高生はレイプ、射殺されてワニの餌に」証言でFBI(連邦捜査局)捜査大詰め

ドレクセルさん失踪事件は単独犯によるものか、計画性はあるのか。
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ニューヨーク州ロチェスター出身の17歳、ブリタニー・ドレクセルさん。2009年の春、旅行中に殺害されたとみられている。

17歳の女子高生ブリタニー・ドレクセルさんは2009年4月25日、サウスカロライナ州チャールストンの郊外で行方不明になった。FBI(連邦捜査局)捜査官の証言を基にした最新の捜査報告によると、彼女は集団でレイプされ、その後、射殺されてワニの餌になったという。

地元紙「ポスト・アンド・クーリエ」が連邦裁判所の資料を入手し、ドレクセルさんの最期の瞬間を目撃したと主張する受刑者のひとりが、彼女の死について刑務所内で告白したと報じた。

FBI捜査官のゲリック・ムノス氏は、殺人の罪で25年の刑に服しているタクアム・ブラウン受刑者が語ったことを証言した。 ニューヨーク州ロチェスター出身のドレクセルさんがマートルビーチにあるブルーウォーター・リゾートの郊外で消息を絶つ数日前、ブラウン受刑者はサウスカロライナ州マクレランビルの「隠れ家」に拘束されているドレクセルさんを見たと話した。マクレランビルはマートルビーチから約60マイル(約96キロ)南にある。当局によると、そこで彼女の携帯電話は通信が途絶えたという。

ブラウン受刑者はその家の中で、数人の男がドレクセルさんに性的暴行を加えているのを見たという。加害者の中には、当時16歳で、捜査線上に名前が浮上したティモシー・ダ・ショーン・テイラー被告が含まれていた。

ドレクセルさん失踪事件の真相を求める「Bringing Home Brittanee Drexel」のFacebookページの管理人は、次のように投稿した。

ブリタニー・ドレクセルさん失踪事件は単独犯によるものか、計画性はあるのか。時間がすべてを解決し、容疑者は法廷に引きずり出される。それが全貌だ。私は単独犯だと思わない。数日間続いたのだ。ブリタニーに何が起きたか、はっきりと知る者が1人以上いる。そして、何らかの形で殺害に関わった可能性が非常に高い。正義は下される。その時は近い。事件に関わっている者を知る人は、名乗り出てもらいたい。FBIが事情聴取する。そして私たちが話を聞く。まともな人間なら、そうすることは1セントもかからないのだから。

■ ショッキングな証言

ポスト・アンド・クーリエに掲載されたFBI捜査官の証言によると、ブラウン受刑者はテイラー被告の父親とドレクセルさんが監禁されていたとみられる家で会い、金銭を渡されたという。ブラウン受刑者はまた、ドレクセルさんは逃げようとして「拳銃で殴られた」とも証言している。間もなくして、彼は2発の銃声を聞いた。ブラウン受刑者は、テイラー被告が彼女を撃ったと推測している。ドレクセルさんの遺体はその後、布でくるまれて家屋から運び出された。

FBI捜査官によると、複数の目撃者がいるという。「彼女の遺体は処分のためにワニのいる場所に遺棄され、ワニに食べられた」という証言もあったと、ポスト・アンド・クーリエは伝えている。

FBIはブリタニー・ドレクセルさん失踪事件の情報提供に2万5000ドルの懸賞金をかけた。

ドレクセルさんは2009年4月25日、春休みにサウスカロライナに旅行したのが最後の姿となった。

捜査当局によると、彼女はバー・ハーバー・ホテルを発ち、近くのブルーウォーター・リゾートで友人に会った。彼女が無事にそこに到着したのを監視カメラの映像が確認している。しかし、約10分後にその場を離れ、以来、再び姿を見せることはなかった。

地元警察は6月に記者会見で「彼女はマートルビーチ地区を出発し、数日間監禁され、殺害された」と発表した。「娘の帰宅を祈って7年間待っていましたが、生きて帰っては来ないと分かりました」と、ドレクセルさんの母親ドーンさんは話した。「ブリタニーの命は残虐な、意味のない形で奪われたのです」

ドレクセルさん一家の弁護士は7月、この事件で、1人または複数の容疑者の名前が挙がっていると語ったが、詳細は発表されなかった。

ポスト・アンド・クーリエによると、FBI捜査官は、当局が犯行現場となった隠れ家と、その周辺にある複数のワニの生息場所を捜索したが、彼女の遺留品はまったく見つからなかったと語った。捜査官はまた、警察は6月の記者会見以来、ブラウン受刑者の証言を裏付ける何らかの情報を得ていると話した。

さらに、ジョージタウン郡刑務所にいる別の受刑者がこの事件について間接的な情報を提供しているという。その受刑者は、テイラー被告がマートルビーチでドレクセルさんを車に乗せ、マクレランビルまで運んだとの話を聞いた。捜査官の話では、その場所でテイラーが友人らに「彼女を見せ、差し出した」という。

彼女は、「FBIは、この失踪事件を解決しようとやっきになるあまりに、テイラー親子に罪を押し付けて減刑を得ようとしているだけの男の話を不用意に信用してしまっている」と話した。

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6月の記者会見に再び姿を見せたブリタニー・ドレクセルさんの母親ドーン・ドレクセルさん。捜査員はこの事件を殺人事件として捜査していると話した。

このショッキングな証言は、別の事件でテイラー被告を取り調べた時に浮上した。彼は2011年のマクドナルド強盗事件で終身刑を求刑されている。

■ 捜査は大詰め

ポスト・アンド・クーリエによると、現在25歳のテイラー被告は強盗事件で運転手役だった。保護観察期間は終えているが、検察は彼を殺人と強姦の容疑で連邦裁に訴追する構えだ。弁護士は、検察がドレクセルさんの事件でテイラー被告から新しい情報を「絞り出そう」としていると非難した。

テイラー被告の母親ジョアン・テイラーさんはその意見に賛成だ。彼女は、「FBIが単に失踪事件を解決しようとやっきになっているだけで、減刑されるためにテイラー親子に罪を押し付けている男の話を信頼している」と話した。

「悲しいことですが、私たちが依存している今の法的なシステムでは、誰でもいいから連行し、私たち一家を潰すことでこの事件を解決させようしている」と、ジョアンさんはポスト・アンド・クーリエに語った。

ハフポストUS版はテイラー被告の弁護側の代表にコメントを求めたが、得られなかった。FBIにもコメントを求めたが、捜査中としてコメントは拒否された。

地元テレビ局ABC15によると、テイラー被告は2010年、20歳の女性を誘拐しようとした3人のうちの容疑者の1人。誘拐未遂の場所は、ドレクセルさんが消息を絶ったとされる場所と同じく、ブルーウォーター・リゾートの郊外だ。

テイラー被告はいずれの事件も関与を否定している。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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